豪州、新型コロナ“封じ込め”成功の秘訣…日本との違いは違反者に厳しい罰金か懲役刑
新型コロナウイルスは現在もほとんどの国で猛威を振るっているが、「封じ込んだ」と呼べるほど新規感染者が少なくなっている国もある。豪州だ。
不要不急以外の外出を“原則的に禁止”に 違反者に対して最大約75万2000円の罰金か、6か月の懲役
新型コロナウイルスは現在もほとんどの国で猛威を振るっているが、「封じ込んだ」と呼べるほど新規感染者が少なくなっている国もある。豪州だ。
22日の豪版「デイリー・メール」電子版によると、最新の新規感染者数は同日午後3時までに4人のみ。同紙は「あと数週間で死の感染症に打ち勝つ」とまで書いている。
豪州で最初にコロナが報告されたのは今年1月25日。中国広州出身の中国人だった。以来、段階的に中国からの入国禁止、旅行者の入国禁止、ソーシャルディスタンスの徹底、飲食店や集会所の閉鎖が決定された。
3月31日には、スコット・モリソン首相が屋外・屋内での集まりを最大2人までに制限。不要不急以外の外出は、日本のような「自粛要請」ではなく原則的に禁止した。
メルボルン大学医学部のトニー・ブレイクリー教授は「(豪州が)地理的に離れた位置にあったこともある。ただウイルスの感染拡大を最大限抑え込む努力をした成果がでている」と語った。
豪州での、これまでの1日最大感染者数は460人。感染者総数は約6600人。決して少なくない数字だが、日本と違うのは、違反者に対して最大1万1000豪ドル(約75万2000円)の罰金か、6か月の懲役を科している点だ(州により差異)。
実際に罰金を科された人もおり、厳格なルールの施行が早期の「封じ込め」に役立っているのかもしれない。