28日、両国国技館で行われた格闘技イベント「INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国」で起きた“事故”に海外ファンにも衝撃を与えている。カポエイラの使い手としてキックボクシングや総合格闘技で活躍するマーカス・レロ・アウレリオ（ブラジル）が、テコンドー全日本選手権13連覇の江畑秀範と巌流島特別ルールで対戦。アウレリオが江畑を場外へ転落させ、ドクターストップによる一本勝ちとなったが、この試合の映像を海外メディアが動画付きで拡散している。

　衝撃的なシーンだった。試合が始まると、両者はそれぞれの構えでお互いを見合い、距離の探り合いに。江畑が一歩下がった瞬間にアウレリオが突進し、担ぎ上げるような形で江畑を段差のある場外へと勢いよく押し倒した。

　巌流島特別ルールでは場外への「転落」3回で1本負けとなる。アウレリオはリング上でカポエイラの舞いを見せていたが、会場は騒然。場外に落ちた江畑が身体を硬直させたまま動かないのだ。江畑は担架で運ばれ、ドクターストップでアウレリオの勝利という形になった。

　米スポーツ専門局「ESPN MMA」の公式インスタグラムでは「東京のワイルドな風景」とキャプションをつけて実際の映像を公開。海外ファンからは「これは人を殺す方法だ」「文字通り奈落の底だ」「場外の床はどうなってるんだ」「これは危険だ」「彼は大丈夫だったのか？」などとコメントが寄せられている。

　江畑の怪我を心配する声も少なくなかったが、大会の公式ツイッターでは「試合後のテコンドー江畑秀範選手。さしあたり大きなケガはなかったとのことです」と報告している。