今年もクリスマスが終了した。子を持つ親にとっては、誕生日と変わらないほどのビッグイベント。SNSでは、24日夜から25日にかけて「サンタ任務完了」「サンタ業務終了」の言葉がトレンド入りし、関心の高さをうかがわせた。1児の母のもぐもぐさん（@xx_mgmg_xx）は、今回のクリスマスを持って“サンタ終了”を報告。子どもが小学校を卒業するためで、「卒乳の時より悲しくて寂しい」と、後ろ髪引かれる思いをつづった。

　もぐもぐさんは「人生で最後のサンタ業務終了です　約12年間サンタさんさせてくれてありがとう　本当は気付くまでやりたかったけど、いい時期かな？と」とツイッターで報告。そして、「なんか卒乳の時より悲しくて寂しい　けどこれも成長　最後までサンタさんの役目頑張った」と、感極まった。

　子どもが小学校を卒業する。そのタイミングで、サンタ業務の終了を決めた。

「今年12歳、小学6年生なので、周りのお友達も気づいてる子もいるだろうなと思い、キリのいいタイミングで終了する選択をしました」

　サンタからの最後のプレゼントはゲーム。子どもは“サンタの正体”に気づいていない。だからこそ、悩み、いとおしくもある。プレゼントの渡し方もカードを添えて工夫をこらしたという。

「本当にギリギリ…クリスマス直前まで悩んでいて、一か八かで選びましたが、希望の物をもらえてすごく喜んでいました。カードについてですが、謎解き風にし、あちこちに隠し解読しながらプレゼントへたどり着いていたので、謎を解けた達成感とプレゼントのダブルの喜びがあったみたいです」

　印象的なのが、「卒乳の時より…」という言葉。クリスマスを終えた今、どのような心境なのだろうか。

　これについて、もぐもぐさんは「初めての子どもで手探りで子育てをする中で、卒乳をし大人と同じようなご飯に切り替わっていって成長したなぁ…と思いながら当時は寂しさとうれしさがありました。ですが、今回はさらに成長し、もっと大人に近づいて、毎年サンタさんからのプレゼントを受け取ったときの子どものすごくうれしそうな笑顔が今年で終わり見れなくなるんだなと…。『これでサンタさんの役割が終わってしまうんだなぁ』と寂しさと悲しさを感じました」と、心境を説明した。

　親にとっては、毎回毎回が貴重な思い出。直接、聞くことができない分、苦労もある。

「毎年聞き出すのに必死でした笑　あとはプレゼントを買った後、直前に内容が変わったりと…。変わりそうな時は買った物へ誘導するのが大変でしたね。プレゼントを置くにもバレないようにしたり、買ってから隠す場所を作るのも大変でした。ですが、プレゼントをもらった時の最高の笑顔、『サンタさん来てくれた!!』とうれしそうに報告してくれるその姿がとてもいい思い出です」

　子どもが喜ぶ以上に、親がドキドキしたり、感動したりするクリスマス。ある意味、子どものためではなく、親のためのイベントなのかもしれない。