俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（日曜午後8時）。18日に最終回が放送され、放送後、政子を演じた小池栄子がコメントを発表した。

　まずは政子を演じきっての思いを紹介。

「あと3年でもやれるくらい楽しかったなというのが率直な感想ですけど、本当にいいチームだったし、だからこそ衝撃的な最終回のラストシーンでしたけど、それは本当にお客様がいかようにも、好きなように解釈していただいて、それで十分だなというくらい、私たちこのチームはやりきれたんじゃないかなという、達成感みたいなものは感じています」

　義時の最期を見届けての思いも言及。

「いろんな気持ちがいったりきたりしましたね。頼家（金子大地）のことを聞いたときの母親としての気持ちとか、義時の姉として感じる気持ちとか。息子のことだけどもう過去のことであって、義時もその後、厳しい決断をしながらここまで頑張ってきたのに、弱っている姿を見てさみしさみたいなもの、はいつくばっている姿を見たらたまらないものがあって。最後、近くに行って義時の手を握ったら手が冷たかったんですよ。それにまたショックを受けちゃって。『私が芝居しやすいように冷やしてきたのかな』と思うくらいキンキンに冷えていて。『このまま息を引き取ったんだなぁ』って。はたして自分が下した決断で彼は満足してくれたのかとか、幸せな最期だったのかとか、とにかく頭がぐるぐるしました。感情もぐるぐるしたし、きのうの夜から寝つけないくらい興奮と不安を感じていましたね」

　最後は政子の人生についてもコメントした。

「幸せだったと思います。起こった悲劇はたくさんあるけど、好きな人と結ばれて、好きな人との間に子をもうけることができたというのは、その瞬間その瞬間は最高に幸せだったと思いますし、くじけずにどんなことがあっても受け止めて前を向いて進んで歩んでいく姿は、1年5か月通して、私もいち人間としてすごく北条政子さんに教わった部分がありますね。だからこの1年5か月というのは本当にかけがえのないものですし、私の人生において、自分の今後の生き方について同じ女性として学びがたくさんありました。くじけず生きていこうと思いました」