元PRIDEオフィシャルカメラマンが選ぶ大会ベストショット 「超RIZIN」「RIZIN.38」編

9月25日に聖地・さいたまスーパーアリーナで行われた格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN」及び「湘南美容クリニック presents RIZIN.38」。2万3000人超がRIZINファイターたちの心震わす試合に熱狂した。ENCOUNTでは元「PRIDE」オフィシャルカメラマンである山口比佐夫氏に大会ベストショットを5枚選んでもらった。

まるでミノワマン? 花道を駆け抜けていったキム・スーチョル【写真:山口比佐夫】
まるでミノワマン? 花道を駆け抜けていったキム・スーチョル【写真:山口比佐夫】

第5位 キム・スーチョル、花道をガンダッシュ!

 9月25日に聖地・さいたまスーパーアリーナで行われた格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN」及び「湘南美容クリニック presents RIZIN.38」。2万3000人超がRIZINファイターたちの心震わす試合に熱狂した。ENCOUNTでは元「PRIDE」オフィシャルカメラマンである山口比佐夫氏に大会ベストショットを5枚選んでもらった。
 
 スーチョルは扇久保博正と3Rの激闘を繰り広げ、判定勝ち。打撃をもらっても倒れることはなく、扇久保のギロチンからも落ちずに帰ってきた。

○選考理由
「花道はゆっくりだから、いつも通り構えてたら、テレビカメラに『どけ』ってスーチョルがやったんだよ。その後、急に走りだしたからおもしろくて撮りました。下の方に写ってる観客の感じからも疾走感あるよね。見た目からは想像できなかった」

目を閉じてパンチを打つ朝倉未来(左)【写真:山口比佐夫】
目を閉じてパンチを打つ朝倉未来(左)【写真:山口比佐夫】

第4位 朝倉未来、目を閉じながらのパンチ!

 2RKO負けを喫した未来。それでもボクシングの“レジェンド”フロイド・メイウェザーにパンチを複数回ヒットさせ会場からは歓声。観衆に希望を与えていた。

○選考理由
「パンチ結構当てていて驚いたんだけれど、これ目をつぶりながら打ってるんだよね。被弾覚悟のけんかというか一か八だったのかな。目はつぶっているんだけれど、それでいて足腰の力がしっかり入っている。この33枚(約10秒)後にはダウンしてた」

マットに大の字の伊澤星花にカメラも近寄る【写真:山口比佐夫】
マットに大の字の伊澤星花にカメラも近寄る【写真:山口比佐夫】

第3位 伊澤星花、勝利後マットに大の字!

 伊澤はアナスタシア・スヴェッキスカ(ウクライナ)に2Rで一本勝ち。現女子スーパーアトム級王者の伊澤。同級のトーナメント2回戦となったこの試合はほとんどがグラウンドの攻防に。ウクライナ戦士に攻めあぐねながらも貫禄の一本勝ちとなった。

○選考理由
「正直ね、1Rで終わると思ってたんだよ。この試合は7割ぐらいが寝てた(グラウンド展開)と思う。何か仕掛けても上手く逃げられてってね。焦りとかもあったと思うんだよねきっと。そこからの一本勝ちでこのポーズ。喜びというよりも安堵(あんど)なのかなって思います。カメラスタッフもこの表情は撮りたかったんだろうな」

ガードの上からも強烈な鈴木千裕(左)の左ハイキック【写真:山口比佐夫】
ガードの上からも強烈な鈴木千裕(左)の左ハイキック【写真:山口比佐夫】

第2位 鈴木千裕、攻撃の起点となった左ハイキック!

 鈴木は萩原京平に2R一本勝ち。会見から萩原のあおりでタジタジだった鈴木。試合ではグラウンドで漬け、最後はリアネイキッドチョークで心を折った。

○選考理由
「こういうのはカッコいいよね。これが当たってるからタックルに行けたと思うんだよね。これを警戒するようになって、この後タックル。そのままグラウンドに持ち込んでいたんだよ」

マトリックスのような吉成名高(手前)のスウェイ【写真:山口比佐夫】
マトリックスのような吉成名高(手前)のスウェイ【写真:山口比佐夫】

第1位 吉成名高、バンダサックのハイキックをスウェイで回避!

 吉成はバンダサック・ソー・トラクンペット(タイ)に1RTKO勝ち。「天才ムエタイ少年」がまたも圧倒的な力で相手をねじ伏せた。打撃だけでなく、ディフェンス面でもまるでアートのような動きを見せていた。

○選考理由
「長年、MMAの写真を撮ってきたっていうのもあるんだけれど、こんなの見たことない。この避け方はすごいね。避けて終わりではなくて、ここから態勢立て直して攻撃にいくんだもん。柔らかいし、体幹なのかな」

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