朝倉未来「マクレガーとやりたい。勝てる自信ある」　メイウェザー戦の先に広がる夢　

著者：

角野敬介

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朝倉未来

格闘技イベント「The Battle Cats presents 超RIZIN」（9月25日・さいたまスーパーアリーナ＝ABEMAで完全生中継）のメインイベントでボクシングの“レジェンド”フロイド・メイウェザー（米国）とボクシング(に準じた)ルールでエキシビションマッチを行う、朝倉未来（トライフォース赤坂）は決戦を前に何を思うのか――。ENCOUNTではかつて“路上の伝説”と呼ばれた男にインタビュー。50戦無敗のレジェンドを相手にどんな“勝ち方”を想定し、何を見せようとしているのだろうか。本人の言葉をもとに紐解いていく。

「負ける怖さはない」と言い切る朝倉未来【写真：(C)AbemaTV, Inc.／RIZIN FF】

朝倉未来インタビューvol.4、メイウェザー戦のモチベーションは

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「VSメイウェザー」というカードを、そもそも未来はなぜ受けたのだろうか。“路上の伝説”としてアウトサイダーで実績を積み、RIZINのエースとして君臨する一方で、今や格闘家だけではなく、登録者数200万人を超えるYouTuber、実業家としての顔も持つ。

　年収は30億円とも公言している。言うならばすでに多くのものを手にしている男が、ボクシングのレジェンドに相手の土俵で対戦する。その先には何を見ているのだろうか。

　未来は実業家としての多忙な現状について、「アイデアマンなので。今会社を15個ぐらい経営しているんですよ。全部やりたくなって行動しちゃうんだけど、やった後に何かいつの間にか手が回らなくなったりとか、そういう失敗がありますね。ぜんぶ自分が入りたいんですけど、なんかどっか手が抜けたりしちゃう。ある程度やっぱ減らした方がいいな。その中でやっぱ良い選択をして、どこに力を入れるかを考えないとな、と最近は思っています」と明かした。

　そんな合間を縫って、メイウェザー戦へ向けた練習はきっちりと行っている。ボクシングの世界王者たちのもとへ出向き、アドバイスを請う。そのモチベーションは何なのか。

「（今までは）金のためにやってた部分もあるけれど、そもそも戦いが好きなので根本は。そこに関しては問題ないですね」

　今回の試合、大方の見方はメイウェザーが圧倒的有利。未来本人すら「ワンチャンあるか」と劣勢を認めている。

　アウトサイダー時代や、RIZIN参戦初期の頃とは違い、様々なものを積み上げて“カリスマ”になった今。負けることへの恐れはないのだろうか。

　未来は「怖さは全くないっすよ」と断言し、「失うものがあるんじゃないかという不安は？」という問いには「何を失うんですか」と逆に聞き返した。

「逆に他のことでも成功してるんで、格闘技だけだったときよりは負けることへの怖さは少ないです。格闘技だけが自分の能力じゃない」と冷静だ。そのうえで、「シンプルに負けず嫌い。単純に負けたくない。自分のためです」と言葉に力を込めた。