ミニカー300台、収集家の秘蔵棚を拝見 ヤフオク争奪戦を制した“歴史的”一台も
精緻な“クルマのぺーパークラフト”の作家でクリエーターの亘理(わたり)知之さんは、ミニカーコレクターでもある。中でも自慢は、ル・マン24時間耐久レースの歴代優勝車両だ。自動車外装部品の元開発者という異色の職人の秘蔵&貴重コレクションを見せてもらった。
日産フィガロやアルファロメオ 8C 2300、“ミスター ル・マン”寺田陽次郎さんのサインも
精緻な“クルマのぺーパークラフト”の作家でクリエーターの亘理(わたり)知之さんは、ミニカーコレクターでもある。中でも自慢は、ル・マン24時間耐久レースの歴代優勝車両だ。自動車外装部品の元開発者という異色の職人の秘蔵&貴重コレクションを見せてもらった。(取材・文=吉原知也)
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もともと、クルマ・バイクが大好きで仕事として作品を作っているのですが、2000年に入ってから、ミニカーに凝り始めました。今は300台ぐらい持っていて、そのうちのお気に入りをリビングの飾り棚に置いています。90台ぐらいあるのかな。
昔からずっと見ているル・マン24時間耐久レース。その優勝車両1/43スケール(2022年を除く)が僕のこだわりです。なんと言っても、マツダが日本メーカーとして初めて総合優勝を達成した1991年の優勝車両787Bですよ。どうせ集めるなら優勝車両を、と始めたら、もう大変なことになっています。ヤフオクで戦って手に入れたものもあります。アルファロメオ 8C 2300で、ずっと空き番になっていて見つけた瞬間に「絶対に落とす」と思って、相手と値段の争奪戦になりました。3万円ぐらいで競り落としました。
“ミスター ル・マン”寺田陽次郎さんの56番も大切な1台です。ファンとしてイベントに行った際に、サインをしてもらったスマホケースとともに飾っています。「えーっ、これにサインするの?」と言われたのが、いい思い出です(笑)。
他には、日産フィガロ、アウディR8、フェラーリ330 P4なども持っています。それに、ガンダムの模型や日本の戦闘機なんかも集めています。でもやっぱりミニカーは格別ですよ。見ているだけでニヤニヤしちゃう。こうして取材に答えるだけでもニヤついています。ロマンと言うか、人間って所有欲を持ちたがる生き物だと思うんです。でも、これだけ集めていると、アホですね(笑)。
そうそう、ル・マン優勝車両のマツダ787Bですが、ペーパークラフトで再現しようと、今作っているんですよ。今年中に完成すればいいかな。実は、3Dプリンターを工房に導入したので、マツダのレアカーなんかを、樹脂素材を使って自分で作れないかなと思っているんです。
□亘理知之(わたり・ともゆき)、1970年、さいたま市出身。工房「W2STUDIO」を経営。カーメンテナンス雑誌「オートメカニック」(内外出版社)の表紙/付録を担当している。クルマ・バイクの他、キャラクターの立体的なペーパークラフトや3Dプリンターを使った文房具、イラストは手書きからCG画まで幅広く制作。