高橋一生、原稿用紙100枚の一人芝居に「人の脳みそには入る」「皆さんもできますよ」
俳優の高橋一生が6日、東京・PARCO劇場で行われた舞台パルコ・プロデュース2022「2020」初日前会見に登場した。当日は芥川賞作家で同作原作の上田岳弘、演出を担当する白井晃も登壇し、同作をアピールした。
一人芝居「2020」の抱負を語る
俳優の高橋一生が6日、東京・PARCO劇場で行われた舞台パルコ・プロデュース2022「2020」初日前会見に登場した。当日は芥川賞作家で同作原作の上田岳弘、演出を担当する白井晃も登壇し、同作をアピールした。
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高橋は「稽古の半分は、上田さんと白井さんとの会議に費やしましたが、稽古で構築してきたものを信じていますので楽しみたいと思います」と抱負を口にし、「今回、かぶりものをするんですね。壮大な出落ちのような場面があるんで、ビジュアル面も楽しんでいただければと思いますね」とアピールした。
報道陣からの「長丁場の舞台となりますが、体力作りで心がけていることはありますか」との質問に対して、高橋は「自分は思ったよりも塩分を取ってなかったということがはっきりとわかってきまして、どうしても汗をかくんでね。なんで朝、こんなに体が重いんだと思っていたんですけど、夏バテ防止のタブレットを食べたら、がぜん調子がよくなった。僕は夏バテをしたことがなかったんですよ。水分を取っているつもりだったんですけど、思った以上に汗をかくんで、どうか今年の夏は皆さんも、多めに塩分を取っていただけるといいんじゃないかと思いました」と話し、笑顔を見せた。
上田が「僕はテキスト係なんですが、この作品は3万字以上あるんですね。それって原稿用紙でいうと100枚以上あるんです。そういったものを一人で演じられるのか半信半疑でいたんですが、実際に見ると成り立っていてすごいなと思いました」と語ると、高橋は「今、聞いてびっくりしました。それだけ人の脳みそって入るんですね。皆さんもきっとできるんですよ」とにっこり。さらに高橋は「一人芝居なんで、会話することによってセリフが相手の反応で出てくるということが一切ないんですね。自分ではそんなに頭に入っているということではなく、自分の脳の容量ってメガバイトくらいしか入らないんで。実際に体を動かしてみると、体と一緒に連動しながら、記憶が喚起されることがあるんだなと思いました。すごい覚えたということはあまりないなあ」と他人事のように語っていた。
同作は上田の書き下ろし作品。白井晃が演出を担当し、2020年を起点に人類の誕生から世界の終わりまでを描く。高橋は「クロマニヨン人」、「赤ちゃん工場の工場主」、「最高製品を売る男」、「最後の人間」を演じる。公演は7月7日から31日まで東京・PARCO劇場、8月6・7日に福岡・キャナルシティ劇場、11日に京都・京都劇場、18日から21日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。