異性に接近するしぐさで、恋愛作品でよく描かれる「壁ドン」が、にわかに注目を集めている。今年4月に内閣府男女共同参画局が公式サイトに掲載した研究会の資料で、恋愛支援の一例として「教育に組み込む」ことが提案され、議論が沸き起こった。2014年の「ユーキャン新語・流行語大賞」トップテンにも選出された壁ドンはいま、世の中の独身女性からどのように考えられているのか。ENCOUNT編集部は、婚活イベントECサイトを運営する株式会社リンクバルと共同のアンケート調査を実施。一般的に知られている事柄ではあるが、自分ごととして捉えた時に壁ドンは“否定派”が多い実態が浮かび上がった。

　今回の調査は、2022年5月16日から同22日まで、マッチングアプリ「CoupLink」会員を対象としたウェブアンケートで行われたもの。独身女性942人からの回答があった。

　まず、壁ドンを実際に経験した女性はどれぐらいいるのか。「過去に、『壁ドン』をされた、した経験はありますか？」の問いに対して、「ある」は225人で23.9％。「ない」は717人で76.1％。未経験が多数派であることが分かった。

「恋愛において『壁ドン』をやってもらいたい、やりたいと思いますか？」の設問には、「思う」が155人で16.5％、「どちらともいえない」が284人で30.1％、「思わない」が503人で53.4％の結果に。

　その理由について自由記述で答えてもらうと、「思う」の人たちでは、「キュンとしたいです」、「少女漫画の世界みたいにドキドキしてみたいから」、「ドラマや映画で見て憧れるから」とのコメントが。一方で、「思わない」人たちでは、「ドラマやマンガでしか通用しないと思う」、「恐怖感があった、壁に追い詰められて、告られたけど、速攻で断った」、「威圧感、圧迫感があって怖いから」の声が上がった。「どちらともいえない」人たちからは、「急にやられたら引いてしまいそうですが、2人でふざけてやってみるのは楽しそうです」、「壁ドンは、イケメンに限るとは思います。でも、好きになった人だったら、違うと思います」の回答があった。