ゴールデンカムイのアイヌ料理を“完全再現” ファンの声で実現…チタタプや“オソマ”鍋も

4月28日に完結を迎えたばかりの人気漫画「ゴールデンカムイ」。その作中に登場するさまざまなアイヌ料理が食べられるとして、都内のある居酒屋がSNS上で注目を浴びている。

キムンカムイ(ヒグマ)、ユク(エゾ鹿)、エタシぺ(トド)の肉を使ったグリル【写真:「米とサーカス高田馬場店」ツイッター(@kometocircus)より】
キムンカムイ(ヒグマ)、ユク(エゾ鹿)、エタシぺ(トド)の肉を使ったグリル【写真:「米とサーカス高田馬場店」ツイッター(@kometocircus)より】

4月29日から5月30日までの期間限定だったものの、反響が大きく6月26日までの延長を決定

 4月28日に完結を迎えたばかりの人気漫画「ゴールデンカムイ」。その作中に登場するさまざまなアイヌ料理が食べられるとして、都内のある居酒屋がSNS上で注目を浴びている。

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 野田サトル氏による漫画「ゴールデンカムイ」は、明治末期の北海道を舞台にアイヌ民族の残した金塊を探すサバイバルバトル漫画。作中ではウサギやエゾ鹿、ヒグマ、トドなど、行く先々で手に入るさまざまな野生動物を使ったアイヌの食文化が多数紹介されており、グルメ漫画としての側面も見逃せない。

 そんなゴールデンカムイに登場するアイヌ料理の数々を「勝手に金カム祭り」と題して完全再現したのが、「米とサーカス 高田馬場店」と姉妹店の「肉バル パンとサーカス」だ。同店はもともと2011年のオープン以来、「美味しいは楽しい」「楽しいは美味しい」をコンセプトにシカやイノシシ、クマなどの肉を使ったジビエ料理から、ダチョウ、カンガルー、ワニなどの希少肉、ゴキブリや芋虫、タガメなどの昆虫食など、世界中のさまざまな珍味を取り扱っている。

 運営元の亜細亜TokyoWorld株式会社の担当者は「当店は開店以来10年ジビエをご提供していることから、連載期間中にはゴールデンカムイファンの方に多数ご来店いただき『作中の料理が食べたい』『ヒンナヒンナしたい』『チタタプしたい』とリクエストをいただいていました。作品が好きで当店で働きはじめたスタッフもいるほどです。公式なコラボではなくあくまで“勝手に”ですが、無事に完結し実写化も予定されているこのタイミングで、当店もファンの一員として一緒に盛り上げていきたい! と企画しました」とイベント開催の経緯を説明。当初は4月29日から5月30日までの期間限定のイベントだったものの、あまりに反響が大きく、6月26日までの延長を決定したという。

 期間中は主人公の杉元佐一やアシリパが食べた「イセポ(ウサギ)のチタタプ鍋」や「オソマ(≒みそ)味の桜鍋」、「フンペ(クジラ)竜田揚げ」「エタシぺ(トド)の濃厚脂炙り」など、作中の珍味料理の数々が楽しめるという。希少な食材を使っているため売り切れることも多く、来店の際は要予約をお願いしている。

次のページへ (2/3) 【写真】砂肝のような食感と、カモに似た赤身で濃厚な味わいが特徴の「カラスの丸焼き」
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