タレントの加藤綾菜が9日、都内で行われたコミックエッセー「『加トちゃんといっしょ』～夫婦円満の秘訣～」（3月30日発売）発売トークイベント＆サイン会の囲み取材に登場した。

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　出版の経緯について聞かれた綾菜は「取材で『このときに加トちゃん（加藤茶）の表情ってどんなでしたか？』と聞かれたことがありまして、イラストにして描いてみたら好評だったんです。それで描き始めました。たまたま出版の話がきたときに、半分は漫画にしたいなと思い、コミックエッセーにしました」と説明。ただ、自身としては絵が得意だったわけではなく、「20年ぶりくらいに真剣に描きました。1年間は進まなくて、1年半は絵の練習をしました。犬を描いて、加トちゃんに見せたらカンガルーと言われたんです。それでヤバいと思って出版を延ばしてもらいました」と笑いを誘った。

　同書では加藤茶が頭に毛が1本生えているかわいらしい顔立ちで描かれている。綾菜が「ハゲ面だと失礼だなと思って、最初は髪を描いていたんですけど、加トちゃんに『これは俺じゃない。俺は髪1本だな』と言われて、そうなりました」と語り、「（出版社の）双葉社さんより加トちゃんは厳しいんですよ。自分の中では120点だったんですけど、出来上がってから、『絵の表現が分かりづらい』とか『構成が甘い』とか言われました」と振り返った。

　同書では45歳差婚ということで、結婚当初に「遺産狙いではないか」などとバッシングされていたときのことも描いている。綾菜は「バッシングのときはあまり語ってこなかった。加トちゃんも10年語ってこなかったんで、どう乗り越えてきたかというのは漫画にしたいなと思い、形にしました。日記を読み返したら、衝撃でしたね」と回顧。加えて、「どれだけクレームがきていたのか2年間分集めてみたら、10万件ものクレームがありました。自分の自転車が木につるされてボロボロになっていたこともありました。そういうこともあって10年乗り越えてきたなと思います」と感慨深げに語った。

　同書は、国民的コメディアンの加藤茶と結婚して10年間、毎日、夫婦日記をつけていた加藤綾菜によるコミックエッセー。おすし屋さんでの出会いからプロポーズまで、コミカルで赤裸々に、愛情たっぷりに描いた。