アジア最大の総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」（26日、シンガポールスタジアム）で元UFCファイター秋山成勲（46）に2R・TKOで敗れた、元ONEライト級王者・青木真也（38）。中継したABEMAの試合直後の取材の中で、「みんなに助けてもらった結果これか。情けねぇよな」と号泣した。

　1Rは青木が秋山のバックを取る有利な展開だったが、しのがれると、2Rは秋山の打撃を立て続けに被弾。最後はレフェリーがストップした。

　まさかの敗戦。ホテルへ戻る車中。青木は涙が止まらなかった。「みんなに助けてもらった結果これか。情けねぇよな。結局偉そうなこといってこれですから」。

　涙で言葉が出ない青木。「情けねぇなぁ……どうしよっかな、ほんと。もうやりたくないよね。いつ辞めるって言っても誰も止めないし、みんな褒めてくれる。金もある。飯食ってく分くらいは」と引退を示唆するような言葉も出た。

　さらに「精一杯やったんだよ。頑張ってきたけどさぁ、結局最後かなわないじゃん。結局さぁ、那須川にも武尊にもなれないんだよ」と悔しさをかみしめ、「もうねぇ、もう……」と最後は言葉にならなかった。

　今回は青木自身が作った試合でもあった。予想だにしなかった結末となったが、今後どんな一歩を歩みだすのか。決断に注目が集まる。