BiSH・チッチ、“解散後”を激白 カウントダウン続く中での心境とは

6人組グループ“楽器を持たないパンクバンド”BiSHは昨年12月にNHK紅白歌合戦に初出場を果たし、グループとしての絶頂期を迎える中、同時に2023年をもって解散を発表。グループのまとめ役のセントチヒロ・チッチが紅白出場を振り返り、これからの活動を「覚悟」という強い言葉で語った。

紅白出場を振るセントチヒロ・チッチ【写真:荒川祐史】
紅白出場を振るセントチヒロ・チッチ【写真:荒川祐史】

昨年、紅白に初出場「BiSHの歴史の中でも大事なことでした」

 6人組グループ“楽器を持たないパンクバンド”BiSHは昨年12月にNHK紅白歌合戦に初出場を果たし、グループとしての絶頂期を迎える中、同時に2023年をもって解散を発表。グループのまとめ役のセントチヒロ・チッチが紅白出場を振り返り、これからの活動を「覚悟」という強い言葉で語った。(取材・文=平辻哲也)

「BiSH」のパワフルな歌は多く人に生きる力を与えている。映画「湯を沸かすほどの熱い愛」や連続テレビ小説「おかえりモネ」に出演する16歳の女優・伊東蒼は、新作映画「さがす」のヒロイン役を演じるにあたって、「強い女の子」をイメージし、BiSHの楽曲を聴きながら、役作りに臨んだ、と話していた。

 このことを伝えると、「うれしいですね」とチッチ。「誰かのエネルギーになったり、糧になっていると思った時は本当にうれしいんです。私たちもそういう人がいるから生きていけると感じています」。

 そのファン層も、紅白出場を機に広がっているのではないか。

「正直、紅白に出たからっていう感じはあまりないです。でも、印象には残ったんじゃないかな。紅白に出られたことは本当にBiSHの歴史の中でも大事なことでした。やっとの思いというか、清掃員(ファンの総称)と約束が実現できましたし、それぞれの親に対しての恩返しができたので、すごいターニングポイントになったと思います。同世代で頑張っている人たちもたくさんいて、そういう人たちと同じ場所に立てて、昔からの音楽、今の音楽が勢ぞろいできた場所でBiSHの音楽ができたことはめちゃくちゃ幸せでした」と振り返る。

 紅白では、代表曲「プロミスザスター」を披露したが、パフォーマンスには悔しさも残ったようだ。

「正直、BiSHらしい完璧なステージっていうのはできなかったんですよ。まだまだやれるんだって思ったし、やるしかないんだと思ったのはBiSHらしいと言えば、BiSHらしいかもしれません。もう解散を発表していますけど、これからもやり抜くことがいっぱいあるんです。紅白にはもう一度出て、リベンジはしたいですね」。

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