女優の堀田真由が声優に初挑戦したアニメ映画「ブルーサーマル」（橘正紀監督）の公開直前イベントが28日、東京・東新橋のニッショーホールで行われ、堀田、島崎信長、榎木淳弥、小松未可子らキャストとスタッフが初集結した。

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　同作は青く澄み渡る大空を舞台に躍動する大学航空部を描いた青春漫画「ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-」（小沢かな）のアニメ映画化。エンジンを搭載せずに上昇気流（サーマル）を捉えて飛ぶグライダーで飛行スピードを競う部活・体育会航空部に青春をかけるヒロインの姿を描く。

　堀田はオーディションで主人公・都留たまき（通称・つるたま）役を勝ち取り、声優初挑戦。「試写会で初めて見たとき、これは自分の声なのか、と。エンディングを見て、夢じゃなかったのか、と思いました。映像になったら、どうなるのかと思っていたら、空の青さが美しくて、素敵。（つるたまは）天真爛漫で明るいのですが、私は映像作品ではクールな役が多いので、実写だったら、つるたまじゃなかったかも。アニメーションだからこそ、私ができたのかな」と振り返った。

　アフレコについては「難しかったけど、楽しさもありました。みなさんとご一緒できてよかった。映像作品にはない“息芝居”が難しかった」というと、声優陣は絶賛。「周りから見たら、完璧でした」（島崎）、「最初から声優としての技術を持っていました。こっちが食いついていくのが必死でした」（榎木）、「乗った声が自然。私は整えるのだけで精いっぱい」（小松）との声が上がった。

　倉持先輩役の島崎は「普段よりもワクワク度が高かった。（コロナ禍の）今だからこそ見てほしい。前を向ける。上を向ける作品になっている」。空知役の榎木は「映像美がすごい。雲の形の表現、草の表現も細かい」。つるたまの姉・矢野ちづる役の小松は「合宿のシーンが木曽三川で、自分の地元に近いことが分かった。大学時代にサークルに入っておけばよかった、風を感じた作品でした」などと語った。

　ヒロインが空に一目ぼれすることにちなみ、「一目ぼれの瞬間は？」と聞かれると、堀田は「実家にいるワンちゃんは一目ぼれでした。私の服に入ってきて、この子はウチにくるんだ、と思いました」。「昔、指ぬきグローブに一目ぼれしました」（島崎）、「昔飼った犬。歯向かってくる姿が活きが良いと思っていたら、18年くらい長生きしました」（榎木）、「一目惚れしたことはないけども、一目惚れされたことはあります。声をかけられたら、そのスカートはどこのですか？　と聞かれ、お母さんがイオンで買ったやつですと答えました（笑）」（小松）。イベントでは、人気実力派バンド「SHE’S」が書き下ろしの主題歌「Blue Thermal」を生披露。「ブルーサーマル」は3月4日に全国公開される。