“踊るタクシーおじさん”誕生秘話 八王子駅前でダンス、短いネクタイの秘密も告白

「TikTok2021上半期トレンド」にノミネートされた、踊るおじさんをご存知だろうか。サラリーマンのおじさんが全力でダンスを踊っている動画が、TikTokで大ヒット。動画投稿をきっかけにDA PUMPのミュージックビデオ(MV)に出演するなど、異例の注目を集めた。近年、こうしたTikTok発のヒットは増加傾向にあるが、このバズはどのようにして生み出されたのか。主に投稿動画に出演しているのは、三和交通株式会社の取締役部長・溝口孝英さんと渉外主任の森嶋幸三さん。今回は、そんな動画を投稿しているご本人の溝口さんに、今更聞けない制作の裏側と、TikTokが企業の採用活動にどのような効果をもたらしたのか話を聞いた。

TikTokでダンス動画が話題となった溝口孝英さん(左)と森嶋幸三さん
TikTokでダンス動画が話題となった溝口孝英さん(左)と森嶋幸三さん

三和交通取締役部長・溝口さんインタビュー「若者に周知する絶好のチャンス」

「TikTok2021上半期トレンド」にノミネートされた、踊るおじさんをご存知だろうか。サラリーマンのおじさんが全力でダンスを踊っている動画が、TikTokで大ヒット。動画投稿をきっかけにDA PUMPのミュージックビデオ(MV)に出演するなど、異例の注目を集めた。近年、こうしたTikTok発のヒットは増加傾向にあるが、このバズはどのようにして生み出されたのか。主に投稿動画に出演しているのは、三和交通株式会社の取締役部長・溝口孝英さんと渉外主任の森嶋幸三さん。今回は、そんな動画を投稿しているご本人の溝口さんに、今更聞けない制作の裏側と、TikTokが企業の採用活動にどのような効果をもたらしたのか話を聞いた。(取材・構成=後藤千尋)

――サラリーマンがTikTokを活用していることで、各方面から注目を集めてますね。企業アカウントとして、今夏は「TikTok2021上半期トレンド」にもノミネートされ話題になりました。投稿を始めたキッカケは?

「2013年から広報の女性とYouTubeで『激辛料理を食べてみた』とかを作成していて。はじめはタクシーに関係ないものをたくさん投稿していたんですけど、その後TikTokを知って投稿を始めてみました」

――企業アカウントが注目される走りとなりましたよね。はじめはどんな気持ちで投稿をされたんですか?

「当初は若者に知ってもらいたいというのと、自分自身の好奇心もありました。どうやっていけば再生回数が伸びるのか、『YouTuberさんやクリエーターの方はこうやってるんだ!』というところからスタートをしたんですけど、YouTubeは編集の時間がかかっちゃうのに対し、TikTokは手軽に始められました」

――動画は業務の合間に撮られるんですか?

「撮影は業務の後に行うことが多いですね。私と(一緒に動画で踊っている)森嶋が違う営業所なので、大体は『今日行くね』と連絡して2人で撮影しています」

――業務の一環で撮影されているのかと思っていましたが。

「最初の頃は業務中に1人で撮っていました。森嶋と作るようになってからは、森嶋も私もそれぞれの仕事があるので、仕事が終わってからの撮影になってしまうんですよね。私は八王子出身なので、帰りがけに森嶋がいる八王子の営業所に寄って撮影しています」

――だから八王子駅でも踊ってらしたんですね。

「見ました!?(笑)。八王子駅の動画、あれはすごく恥ずかしかったです」

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