俳優の菅田将暉主演の2022年1月スタートのフジテレビ系月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」に、レギュラーキャストとして尾上松也、筒井道隆、遠藤憲一の出演が決定した。

　菅田演じる天然パーマがトレードマークの主人公が淡々と自身の見解を述べるだけで難事件や人の心の闇を解きほぐしていく、令和版・新感覚ミステリー「ミステリと言う勿れ」は累計発行部数1000万部を突破という快挙を成し遂げている田村由美の大人気コミックを映像化したものとなる。

　遠藤は「イチケイのカラス」など近年の月9ドラマ出演が多くなっている。一方、筒井は1994年に放送され、自身が主演を務めた「君といた夏」以来27年半ぶり、尾上は初のフジテレビの月9ドラマレギュラー出演となる。

　主人公・久能整を取り巻くキャストが注目されている今作。風呂光聖子役を伊藤沙莉が演じることが発表されたが、風呂光と同じ大隣署所属の若手巡査・池本優人を演じるのが尾上だ。池本はお調子者で署内のムードメーカー的存在。プライベートでは第1子出産を控えてナーバスになっている妻の扱いに手を焼いている。事件の解明もさることながら、整の多岐に渡る知識や既成概念を覆す独自の思考によって家庭不破まで改善され、その後も公私に渡って整にアドバイスを求めるようになる。

　同じく大隣署所属の警部・青砥成昭を演じるのは筒井。冷静沈着で頭が切れ、部下からの信頼も厚い青砥だが、実は過去に誤認逮捕によるえん罪事件を起こした過去がある。整と関わったことでこれまで正しいと信じてきた自身の考えに疑問を持ち、今一度過去の事件と向き合うことになる。

　遠藤が演じるのは大隣署の警部補・薮鑑造。家族やプライベートよりも仕事を第一に生きてきた薮は、署内では仕事の鬼、刑事の鑑（かがみ）と呼ばれている。妻と一人息子を事故で亡くしているが、その際も捜査現場を離れられず、みとることができなかったという悲しい過去を持つ。薮もまた、整と出会ったことで、人生が大きく変わっていくのだが……。

　遠藤と菅田の共演は、2015年にテレビ朝日で放送され、2人がダブル主演を務めたドラマ「民王」以来約7年ぶりとなる。そして、松也と菅田は、17年に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で同じ作品に参加しているが、共演シーンはなく、今回が初共演となる。同じく筒井と菅田がテレビドラマで共演するのも、今回が初めてとなる。これまでさまざまな作品に出演してきた個性豊かなベテラン俳優3人が、主演を務める菅田将暉と、本作をどのような作品に作り上げていくのか、注目だ。