浅草の有名ビジホは3000円割れ 激戦区で衝撃の値崩れ、1泊2日5000円でレトロ旅満喫

新型コロナウイルス対策で19都道府県に発令されていた緊急事態宣言と、8県へのまん延防止等重点措置がほぼ半年ぶりに全面解除され国内の観光地には人々の姿が戻りつつある。国内有数の観光地・浅草も飲食店が酒類の提供を再開するなどにぎわいを取り戻しつつあるが、ビジネスホテルの宿泊料金は相変わらずのダンピング状態。そんななかついに1室3000円割れという信じられない宿泊プランまで現れた。1泊2日5000円ポッキリの浅草観光旅行を楽しんでみた。

浅草寺雷門。浴衣姿の女性たちが楽しそうに散策している【写真:ENCOUNT 編集部】
浅草寺雷門。浴衣姿の女性たちが楽しそうに散策している【写真:ENCOUNT 編集部】

国内有数のホテル激戦区 1室2900円という衝撃価額が登場

 東京五輪によるインバウンド需要をあてこんでビジネスホテルが次々と開業した浅草は国内有数のホテル激戦区だ。宿泊料金はコロナパンデミック以前と比べ半額ほどに落ち込んでおり、緊急事態宣言解除後も同じような状況が続いている。

 浅草地域にある有名大手チェーンのビジネスホテルも例外ではない。旅行サイトで調べると、通常は1室3705円(以下、税込み)の1人旅プランが3205円で売り出されている。部屋のグレードは決して悪くはない。バス・トイレ付、シモンズベッド、羽根布団、Wi-Fi接続可能、26型液晶テレビ、冷蔵庫、シャワートイレ、ズボンプレッサー完備という充実ぶりだ。

 しかし、同ホテルチェーンのホームページを改めて見ると、スペシャル割引プランとして同グレードの部屋が1室2900円で売り出されていた。信じられない価額設定だ。さっそく予約して泊まってみることにした。ロビーは明るくて清潔。フロントの係員も親切で快適にチェックインできた。部屋には開閉式の窓があり換気のためしばらく開けておいた。ビジネスホテル特有の部屋の狭さは感じざるを得ないが、ベッドはふかふかで寝そべると気持ちがいい。

 部屋に荷物を置いたら浅草散策だ。雷門、仲見世通り、浅草寺境内をゆっくり歩いているとレンタルの浴衣を来た若い女性らが楽しそうに談笑している。浅草名物のお菓子と言えば人形焼だが、ある店では「緊急事態宣言解除半額サービスやきたて10コ400円」と書かれた張り紙を出していた。

次のページへ (2/4) 浅草レトロの筆頭株はどぜう飯田屋。昭和の懐かしい雰囲気が漂う
1 2 3 4
あなたの“気になる”を教えてください