RIZINの新機軸「LANDMARK」を考察 問われた報道の在り方 会場にマスコミは必要か不要か

RIZINの新機軸、「+WEED presents RIZIN LANDMARK(ライジン・ランドマーク) vol.1」(10月2日、開催場所は非公表)の開催から早くも5日が経った。その間、未発表になっていた「Yogibo presents RIZIN.31」(10月24日、ぴあアリーナMM)でのメイン、フェザー級王者・斉藤裕の対戦相手が、晴れてDEEPフェザー級王者の牛久絢太郎に決定。先週あった会見の際に斉藤が直訴した通り、斉藤の持つベルトも賭けられることになった。さらに11月には20日に沖縄アリーナで初の沖縄大会の開催が公にされているが、11月にはもう1大会、RIZINにおける三番目の新機軸に挑戦していくという。こちらの詳細は発表まで秒読みの段階だが、とりあえず緊急事態宣言が解除されたことで、RIZINも一気に攻勢をかけようとしている状況だ。さて、ここからは改めて「+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.1」について述べていきたい。

“路上の伝説”朝倉未来がメインを務めた【写真:(C)RIZN FF】
“路上の伝説”朝倉未来がメインを務めた【写真:(C)RIZN FF】

RIZIN格差社会の始まり?

  RIZINの新機軸、「+WEED presents RIZIN LANDMARK(ライジン・ランドマーク) vol.1」(10月2日、開催場所は非公表)の開催から早くも5日が経った。その間、未発表になっていた「Yogibo presents RIZIN.31」(10月24日、ぴあアリーナMM)でのメイン、フェザー級王者・斉藤裕の対戦相手が、晴れてDEEPフェザー級王者の牛久絢太郎に決定。先週あった会見の際に斉藤が直訴した通り、斉藤の持つベルトも賭けられることになった。さらに11月には20日に沖縄アリーナで初の沖縄大会の開催が公にされているが、11月にはもう1大会、RIZINにおける三番目の新機軸に挑戦していくという。こちらの詳細は発表まで秒読みの段階だが、とりあえず緊急事態宣言が解除されたことで、RIZINも一気に攻勢をかけようとしている状況だ。さて、ここからは改めて「+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.1」について述べていきたい。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

 まず同イベントは基本、「無観客」でのスタジオマッチだったということ。厳密にいえば、RIZINのファンクラブ会員(月額1万円/税別の超強者ノ巣会員)の中から希望者を募り、抽選した結果、当選した会員と、9月23日の午前0時~午後6時の間に超強者ノ巣会員+強者ノ巣会員(月額500円/税別)にのみ、会場で観戦できる20万円(税込み)のチケット(記念グッズなどの特典付き)を販売し、当選者のみに開催会場を案内する方式が取られた。それだけ希少価値の高い客数になったとはいえ、こうなると正式にRIZINを楽しむためのあからさまな格差社会に突入したしたかのようだ。

 また、観客の話で言えば、配信の画面上からは、少ない客席の最前列に座っている高田延彦キャプテンの姿が確認できたが、そうした主要関係者の姿はともかく、せっかくのスタジオマッチなのだから、客席を暗くして、ダークマッチ的に演出し、なるべく観客の姿を映さないほうがよかったのではないか。

 要は、これまでのRIZINを“陽のRIZIN”とすれば、「RIZIN LANDMARK」は“陰のRIZIN”に位置付ける。そうすれば、地上波での中継ありきのRIZINではあり得なかった、セクシー女優によるラウンドガールを起用した意味もより際立つに違いない。

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