女優の門脇麦と歌手の森山直太朗が4日、ドラマ「うきわ－友達以上、不倫未満－」（テレビ東京系）オンライン記者会見に登壇した。2人とも同作では、配偶者に浮気される役どころに挑む。

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　自称“可もなく不可もない”主人公・中山麻衣子役の門脇は「自覚していない強さというか芯の強さみたいなものをちょっとずつ出していこうと思います。どう成長させていくか　慎重に探りながら演じています」と語るも、役作りに関しては「何もしなかったですね」とさらり。続けて、「直太朗くんとの会話だけで生まれてくるものだけを取り上げるやり方でやりたかった。役作りを放棄するという私の中ではチャレンジングな経験をした作品でした。大変怖かったです」と漏らしている。

　対して、麻衣子の隣室に住んでおり、麻衣子の夫の上司でもある二葉一役の森山は「台本をとにかく読みました」と回想。さらに、「かなり綿密に漫画のテイストを引き継ぎながら、脚本に落とし込む工夫がなされていたので、台本に書かれていないことをどう想像するかが大事だなと思っていた。行間や沈黙、間合いみたいなものを想像して、この言葉の節々にはどんな意味合いがあるのか、普段乏しい読解力をフルに使いました」とほくそ笑みながら述懐した。

　同作は野村宗弘原作漫画「うきわ」のドラマ化。主人公の麻衣子と二葉さんは、ベランダでの会話を機に仲良くなっていく。2人の共通点は配偶者に浮気されていることだった。社宅のベランダを舞台に、“不倫まで壁1枚”という、お隣同士の危うい関係を描く。森山は同作がテレビ東京連続ドラマ初出演となる。

　今回が初共演となったという2人。森山が「物語が進んでいくということと門脇さんと少しずつ距離が縮まっていくのが全く同じ速度感だったんです」としみじみと語りつつ、「僕は無理に『お休みの日何しているんですか』と聞いて、距離を縮めようとするタイプの人間なんだけど、怖いんで、プライベートを聞くの」といたずらっぽく門脇の方を向いた。「私がですか？　やめてください」と返した門脇は、「直太朗さんのこの感じを察知したときに、私もおふざけなんで、これはヤバイと思って、とにかく距離を置こうと。ラスト1週間か2週間くらいまで、心は開かなかったです」と撮影中の2人の関係性を明かしていた。

　加えて門脇は「直太朗さんは面白い方です。ありとあらゆるものがツボに入ってしまって、だからあまり仲良くなるのが怖かったんですよ。セリフしゃべるところで面白くなっちゃって、笑っちゃって」とニコリ。森山は「単純に笑われてるんですけど」と言いつつ、「それで救われた瞬間もたくさんあった」とフォローした。

　撮影現場はかなり過酷だったようで、「監督が無類の雨男。しんどかったけどめちゃめちゃ身になった。（門脇）麦ちゃんなんかは、海で溺れたりベランダから落ちたりしているのに、文句ひとつくらい言ってやるんですから」と森山がエピソードを語ると、門脇は「『なんでもできると思わないでください』って言いましたよ」と笑いながら振り返った。

　ドラマ「うきわ－友達以上、不倫未満－」（テレビ東京系）は8月9日スタート。毎週月曜日午後11時6分より放送。