日向野祥「あの言葉がなかったら役者の道に進んでいなかった」 美容師の道を断念した恩師の言葉

俳優の日向野祥(30)が主演を務める映画「遊星王子2021」が8月27日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開となる。本作は、1958年に放送されたテレビ映画「遊星王子」を、当時の面影を残すレトロフューチャーな容姿でリブート。メガホンを取るのは、「三大怪獣グルメ」「日本以外全部沈没」などを手がけた特撮コメディー映画の鬼才・河崎実監督。日向野は、遊星王子と人気アイドル舟木康介の二役を演じる。

遊星王子と人気アイドル舟木康介の二役を演じる日向野祥【写真:ENCOUNT編集部】
遊星王子と人気アイドル舟木康介の二役を演じる日向野祥【写真:ENCOUNT編集部】

レトロフューチャーな容姿のヒーローに挑戦!

 俳優の日向野祥(30)が主演を務める映画「遊星王子2021」が8月27日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開となる。本作は、1958年に放送されたテレビ映画「遊星王子」を、当時の面影を残すレトロフューチャーな容姿でリブート。メガホンを取るのは、「三大怪獣グルメ」「日本以外全部沈没」などを手がけた特撮コメディー映画の鬼才・河崎実監督。日向野は、遊星王子と人気アイドル舟木康介の二役を演じる。(取材・文=丸山あゆみ)

――主演のお話を聞いたときの心境をお聞かせください。
「幼少の頃からヒーローが好きでしたが、デザイン画を拝見したらイメージしていたものではなく、コメディー寄りの見た目でした(笑)。ただ、台本を読んだときにコメディー要素が多い映画だけど、その中にも思いやりの心や人をいたわる気持ちなど、いろいろな感情が入っている作品だと感じました」

――60年以上前の作品のリメイク版ですが、当時の作品を参考にされましたか?
「前作はきちんと見ていないんです。原作がある作品を初めて映像化や舞台化にするときには参考にするときもありますが、リメイク作品などで以前に演じたものを見るのが嫌なんですよね。その人の演技をまねてしまう気がして……」

――遊星王子は話し方や笑い声が特徴的ですが、演じるにあたり意識されたことは?
「普段の僕とはまったく違って、遊星王子のような笑い方はしないです(笑)。遊星王子については、話し方や動き方など役作りの中では僕の要素は一切入れなかったです。アイドルの舟木に関しては、監督から『日向野くんとして出演して』と言われました。ポスタービジュアルの舟木が耳たぶを触っているのですが、あれは僕の癖なんです。劇中の舟木として出演しているシーンには、僕の癖が散りばめられています」

――遊星王子のコスチュームも特徴的ですよね。
「改良に改良を重ねて出来上がったんです。最初は鏡に映る自分を見たときに派手だと思ったのですが、着ているうちに愛着が湧いてきました。遊星王子が『皮膚です』というセリフがあるのすが、だんだんと僕も皮膚のような感覚に陥っていました」

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