玄理が明かす「君と世界が終わる日に」舞台裏「ゾンビのクオリティーが爆上がりです」

女優の玄理(34)が日本テレビ×Huluの共同製作ドラマ「君と世界が終わる日に」(Season1~2をHuluで独占配信中)で韓国人医師ユン・ジアン役を演じている。竹内涼真主演の同ドラマは“生ける屍(しかばね=ゴーレム)”が出現した終末世界を舞台に描く2シーズンに及ぶゾンビサバイバル。玄理が出演したベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した最新映画や、3年半続くFM番組についても語った。

インタビューに応じた玄理【写真:ENCOUNT編集部】
インタビューに応じた玄理【写真:ENCOUNT編集部】

竹内涼真主演ドラマ、新エピソード配信中のSeason2はSeason1よりもパワーアップ

 女優の玄理(34)が日本テレビ×Huluの共同製作ドラマ「君と世界が終わる日に」(Season1~2をHuluで独占配信中)で韓国人医師ユン・ジアン役を演じている。竹内涼真主演の同ドラマは“生ける屍(しかばね=ゴーレム)”が出現した終末世界を舞台に描く2シーズンに及ぶゾンビサバイバル。玄理が出演したベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した最新映画や、3年半続くFM番組についても語った。(取材・文=平辻哲也)

「ホラーは苦手なんですが、ゾンビものは好きで、『新感染 ファイナル・エクスプレス』や『キングダム』など観ていました。だから、日本の民放ゴールデンタイム初のゾンビものに参加できたのはすごくうれしいです。しかも、2シーズンもので、約半年間撮影が続いたので、役を全うできるのはすごく幸せです」

 ジアンは生ける屍の研究者で、Season1の“ラスボス”首藤(滝藤賢一)の右腕。冷静沈着な性格だが、弟ミンジュンへの愛情から、思い切った行動に出る……。「それまでは医療のため、キャリアのために生きてきていたのが、一番大事なものは何なのかという問いに答えを出すんです。私には、2つ下の弟が韓国で映画監督をしていて、弟役のキム・ジェヒョン君も姉(キム・ジェギョン)が女優さん。お互いに同業で、とてもきょうだい仲がいいんです。私は弟と支え合って生きてきたので、弟を思うエネルギーは普通じゃない。そんな共通点もありました」と振り返る。

 東京生まれ、韓国籍の玄理は英語、韓国語も話せるトリリンガル。世界での活躍も視野に入れている。「今回は短いながらも、韓国語のシーンもありました。今の時代は合作や配信系などが増えていますので、もっといろんなチャンスがあるんじゃないかと前向きな気分にさせてもらいました」

 毎週日曜に新エピソードが配信中のSeason2は、Season1よりもパワーアップしていると明かす。「ゾンビのクオリティーが爆上がりしていますし、血の量もすごいです。地上波はたくさんの人に見ていただけるのですが、それだけに配慮も必要だったんです。Season2を迎えて監督陣は『やりたかったことがいっぱいある』と張り切っていました。展開もSeason1よりもミステリアス。黒幕が誰か分からない。演じている私たちも、最後まで分からないままで演じていました」

 最近ではドラマでの活躍が目立つが、映画が女優業の出発点。その映画出演作2本は賞を連続受賞。主人公(高橋一生)が満州から連れ帰った謎の女性を演じた「スパイの妻」(黒沢清監督)は第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)、オムニバス映画「偶然と想像」(濱口竜介監督)は第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞している。「すごくおめでたい気分になりました。映画は、何回も夢を与えてもらえるなって。」

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