堺雅人「熱い演技できるよう精進」 「半沢直樹」の栄誉に感無量

俳優の堺雅人が21日、都内ホテルで行われた「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘20/第26回AMDアワード」の授賞式に出席した。AMD理事長賞を受賞した日曜劇場「半沢直樹」(TBS)で主演を務めた堺は「出演者の1人として非常に光栄です」とあいさつした。

堺雅人(左)とTBS福澤克雄ディレクター【写真:ENCOUNT編集部】
堺雅人(左)とTBS福澤克雄ディレクター【写真:ENCOUNT編集部】

「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘20/第26回AMDアワード」授賞式

 俳優の堺雅人が21日、都内ホテルで行われた「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘20/第26回AMDアワード」の授賞式に出席した。AMD理事長賞を受賞した日曜劇場「半沢直樹」(TBS)で主演を務めた堺は「出演者の1人として非常に光栄です」とあいさつした。

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 一般社団法人デジタルメディア協会が主催し、総務省が後援し選出される同賞は、コンテンツ制作者の立場からデジタルコンテンツ産業のために、デジタルメディアの質的向上ならびに人材育成を目的として制定されている。

 日曜劇場「半沢直樹」は2013年に放送された第1シリーズを経て20年7月に第2シリーズの放送が開始された。選考理由では「新型コロナ感染拡大により困難な制作状況のなか、内容もスケールアップして話題をさらった。財政界を巻き込む『1000倍返し』の爽快感は強烈で、社会現象に」と評価され、「視聴率は最終回で32.7%、総合視聴率は44.1%と年間及び令和最高を記録。さらにタイムシフト視聴を加えた『全話総合到達人数』は驚異の7408万人と、この時代だからこその強い共感を多くの方から得た製作者と出演者の強じんな熱意をたたえたい」と世代を代表するメガヒット作への賛辞が送られた。

 主人公・半沢直樹を演じた堺は、他の受賞者のスピーチについて「いろいろな方にそれぞれのストーリーや、そのまま日曜劇場になるくらいの熱意やドラマがある。日曜劇場になればいいのになと思って拝見していました」と感銘を受けた様子。「負けないように、いきいき、熱い演技ができるように精進してまいります」と受賞の喜びを語っていた。

 また、TBSの福澤克雄ディレクターは「始めは外れると言われていたけど、なんだか知らない間にすごく当たりました。心配だったけど、正直よかった(笑)」と喜びの笑顔。「なによりも、日曜劇場のコンセプトである『働くみなさまに元気を』を貫き通せた」と、胸を張った。

 コロナ禍で苦心したエピソードも紹介。「コロナで撮影がめちゃめちゃになった」とし、「おじさんとおじさんが密接してしゃべるのが特徴。コロナ対策もあり、倍くらいの時間がかかった」と苦笑い。終盤の放送回について、「1週飛ばすことになり、ひどいことをした。そのくらい大変でしたが、頑張ればいいことがあるんだとつくづく分かりました」と、うなずいた。

 堺は「現場の役者として一番楽しいのは皆でワイワイ、密接して物を作ること。やりづらい時代になって、早く皆で近い距離でやれればいいなとここにくるまでは思っていた」と話し、「皆さんの話を聞いて、まだまだやれることがあると勉強した。この賞をきっかけに、これからも精進したいです」と力を込めた。

 なお、大賞/総務大臣賞には劇場版「鬼滅の刃」無限列車編、同じくAMD理事長賞には「あつまれ どうぶつの森」が選出された。

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