仁左衛門&玉三郎36年ぶり「桜姫東文章」チケット入手困難でファン涙「すごすぎる」
東京・歌舞伎座「四月大歌舞伎」第3部で上演中の「桜姫東文章 上の巻」が全日完売の大にぎわいをみせている。「チケットを入手できない」と悲鳴が上がる一方、観劇したファンからは「いろんな意味ですごすぎる」と絶賛する声がしきりだ。
片岡仁左衛門と坂東玉三郎の36年ぶりのコンビでチケット入手困難に…
東京・歌舞伎座「四月大歌舞伎」第3部で上演中の「桜姫東文章 上の巻」が全日完売の大にぎわいをみせている。「チケットを入手できない」と悲鳴が上がる一方、観劇したファンからは「いろんな意味ですごすぎる」と絶賛する声がしきりだ。
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「桜姫東文章」は「東海道四谷怪談」で知られる四世鶴屋南北の傑作で、桜姫の流転の人生とお家騒動をからめた激しく、美しい、スキャンダラスな作品。これまで何度も上演されてきたが、今回は1985年に歌舞伎座で上演され大人気となった片岡仁左衛門(77)と坂東玉三郎(70)のコンビで36年ぶりに再演されるとあって、当時は見られなかったファンや、36年前に観て「もう一度!」と願うファンが殺到している。
仁左衛門は相愛の稚児・白菊丸との心中に失敗した長谷寺の僧・清玄と、盗賊・釣鐘権助の2役。玉三郎は白菊丸と吉田家の息女・桜姫の2役を演じている。清玄は白菊丸の生まれ変わりと信じ桜姫を口説くのだが、桜姫は自身を犯した権助にほれてしまい転落していく……。観客からは仁左衛門と玉三郎の妖艶な美しさに、ため息と大きな拍手が起こっている。
「桜姫東文章」への絶賛の声はツイッター上にも多数上がっている。「息を呑む美しさ、色気に絶句。あんなの大舞台でやって良いの…?」「二百年前の戯曲で、お稚児さんと十七歳のお姫様、清廉な佇まいの僧侶と盗賊(しかもそれぞれの役柄の異なる色気が炸裂)をそれぞれ七十を越えた役者さんが演じられてる姿に夢中になれるって、歌舞伎って一体なんなのだろう…と考えています」「はぁ~客席の緊張感含めて凄かった。。見終わってからの心地よい疲労感。ニザさま玉さまの尊さよ!上演してくれてありがとうございます!拝むしかない!」などと書き込まれ、観劇したファンの興奮が伝わってくる。
仁左衛門と玉三郎が抱き合う、あでやかなポスターも話題。1982年2月の京都・南座公演に向けて撮影されたスチール写真をポスターにした“復刻版”だという。
「四月大歌舞伎」の「桜姫東文章 上の巻」は前半部分となり、後半部分は「六月大歌舞伎」で上演予定。なお、「桜姫東文章 上の巻」には、NHK朝の連続テレビ小説「おちょやん」に鶴亀の社長・大山鶴蔵役で出演中の中村鴈治郎(62)や、芝居茶屋「岡安」のごりょんさんの昔の恋人役で注目された片岡松十郎(45)も出演している。