ポーター・ロビンソン、最新アルバム収録曲のMVを公開「希望についての歌なんだ」
ミレニアル世代の天才プロデューサーとして、日本でも根強い人気をもつDJのポーター・ロビンソンが4月23日に発売予定の最新アルバム「ナーチャー」内の収録曲「Look at the Sky(ルック・アット・ザ・スカイ)」のミュージックビデオ(MV)を11日に公開した。
音楽制作について悩み、1番落ち込んでいた時に制作した1曲
ミレニアル世代の天才プロデューサーとして、日本でも根強い人気をもつDJのポーター・ロビンソンが4月23日に発売予定の最新アルバム「ナーチャー」内の収録曲「Look at the Sky(ルック・アット・ザ・スカイ)」のミュージックビデオ(MV)を11日に公開した。
「ルック・アット・ザ・スカイ」は2020年5月に収益を全て新型コロナウイルス救済支援に寄付したポーター主催のオンラインフェスティバル「Secret Sky Music Festival」内で演奏され、ファンの間でも長い間リリースがうわさされていた楽曲。ダンサブルなエレクトロポップチューンでありながらも、切なさが残る繊細なメロディーとピアノの音色が印象的でポーターのボーカリスト、ソングライターとしての実力が存分に発揮されている。
同曲についてポーターは「希望についての歌なんだ。絶望的な気持ちになることもあるけれど、物事はきっとよくなるという気持ちを持たなければ、状況を変えることはできない。それが希望というもので、養う価値のある感情だと思うんだ」と語っている。
青い空のもと、幽霊のようなキャラクターたちに囲まれながら歌い、演奏するポーターの姿がどこかはかなく、印象的なMVだが、これは昨年リリースされた「サムシング・コンフォーティング」のビデオと同じくChris Murが監督。ビリー・アイリッシュやジャスティン・ビーバーの振り付け師であるMatty Peacockが振りを担当している。
ポーター自身も「The 1975」のアートワークを手掛けるSamuel Burgess-JohnsonとともにクリエーティブディレクターとしてMVでに関わり「僕たちはこの世界に貢献していて、たとえ死んだ後もそれが残っていくということを表現したかった」「部屋の中で1人きりで音楽を作っていても、本当に1人でやっているわけではないんだ。ピアノもコンピューターもソフトウエアも、メロディーやコード、ハーモニー、スケールのアイデアさえも、誰かが発明したものだ。僕たちは常に無限の数の知らない人たちと共同作業をしている。良くも悪くも、僕たちの行動の一つ一つが世界に何かを貢献しているんだ。僕たちがいなくなった時、残したものが、役に立つものであり、美しいものであることを願っている」と語っている。
同時に、音楽制作について悩み、1番落ち込んでいた時にこの曲を書いたと明かしており、「空を見上げて、僕はまだここにいる 来年は息を吹き返すよ 何かすばらしいものができるはず」の歌詞のように長い葛藤の先に光を見つけたポーターの思いがまっすぐにこめられている。
アルバム「ナーチャー」は同曲に加えて、昨年リリースされた復帰シングル「ゲット・ユア・ウィッシュ」や「サムシング・コンフォーティング」、「ミラー」を含む全14曲を収録。海外サイトではプレオーダーが始まっているが、日本でのプレオーダーは後日発表となる。