吉瀬美智子、生田斗真と夫婦役で再共演「久しぶりに会えるというのがうれしかった」

俳優の生田斗真と女優の吉瀬美智子が東京・六本木のテレビ朝日で行われた16日スタートの新枠ドラマ、オシドラサタデー「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(毎週土曜、午後11時30分 ※初回11時~、1時間スペシャル)の取材会に出席した。夫婦役を演じる生田と吉瀬は自身の役柄やドラマの見どころについて和やかに語った。

「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」に出演する生田斗真と吉瀬美智子【写真:(C)テレビ朝日】
「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」に出演する生田斗真と吉瀬美智子【写真:(C)テレビ朝日】

テレビ朝日が土曜夜に新設した30分連ドラ枠「オシドラサタデー」の第1作

 俳優の生田斗真と女優の吉瀬美智子が東京・六本木のテレビ朝日で行われた16日スタートの新枠ドラマ、オシドラサタデー「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(毎週土曜、午後11時30分 ※初回11時~、1時間スペシャル)の取材会に出席した。夫婦役を演じる生田と吉瀬は自身の役柄やドラマの見どころについて和やかに語った。

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 テレビ朝日が土曜夜に新設した30分連ドラ枠「オシドラサタデー」の第1作となる同ドラマは、連続テレビ小説「まんぷく」などの脚本を手掛けた福田靖さんの完全オリジナルストーリー。急に降板した大御所脚本家のピンチヒッターに指名された売れない脚本家兼主夫の吉丸圭佑(生田)は、千載一遇のチャンス到来に大喜びするが、ドラマの制作チームは問題児ばかり……。福田さん自身の脚本家人生を描いたような展開となっている。

 家事・育児全般をこなす脚本家役に挑む生田は「福田靖さんの脚本家人生を投影したような話です。いわゆる職業モノというよりは、売れない脚本家にとんでもなく大きな仕事が舞い込んできて、家庭がてんてこまいになっていく。止まっていた時間が前に進み始めたり、家族の仲が良くなったり悪くなったり、何かが動いたりする。見ていて心が温かくなったり優しい気持ちになるドラマかなと思います」と語る。

 売れっ子小説家として多忙な日々を送る妻・奈美を演じる吉瀬は脚本について「率直に言ってすごく面白い。脚本家と小説家の違いもあまり明確には知らなかったのですが、この脚本で説明されていたので『こういうことだったんだ』と分かりました。裏の部分が見られるのでドラマの作り手として、またこういう仕事に携わりたい人にとっては面白いと思いましたし、勉強になることも多かったです」と明かし、「プロデューサーや脚本家が悩みながら頭を冷やす“脳冷却”みたいなシーンが出てくるんですが、実際に福田さんが体験した話のようです。福田さんとは今回、初めてお会いしたんですが、こういう人がこういうことをしていたのか、と想像もつかなかったのですごく面白いなと思いました。役についてのアドバイスはなかったですが、きちんと再現できたらいいなと思います」と“名シーン”にかける意気込みを語った。

 生田と吉瀬の共演は2008年放送のTBS系ドラマ「魔王」以来2度目。改めてお互いの印象を問われた生田が「『魔王』のときから吉瀬さんはキレイでしたが、気さくなおねえさんという感じで今も変わっていなかったです。現場でもフラットで気取っていなくて、本当に見た目とは裏腹にちょっとかわいらしい部分もあって、そういうところが(ドラマの)家族のエネルギーになっています」と吉瀬のお茶目な一面を明かすと、吉瀬も「久しぶりに会ったんですけど、本当に『みっちゃん』って言ってくれる。年齢は違いますが、(生田は)経験豊富ですごくしっかりしてる。私の方が年上ですが、斗真くんの方が上みたい。私が迷惑をかけたりすると、いつも『大丈夫、大丈夫』と言ってくれるから安心できるので本当に今回は斗真くんでよかったと思います」と頼りにしていた。

 このドラマの特徴のひとつがテンポの良い会話。生田は「きのう家族のシーンをたくさん撮影しましたが、本当にテンポがいいので、一瞬乗り遅れると置いていかれちゃう感じはある。いい緊張感と和気あいあいとした空気が混在しています」と解説。吉瀬は「乗り遅れちゃう、というか乗り遅れちゃったんですけど。焦っちゃうというか、本当にテンポがいい。そこが面白さでもあるので必死についていってます」と夫婦の掛け合いシーンをアピールした。また、生田は「あえて細かく撮ってスピード感を出したり、夫婦ふたりのシーンは長回しで撮ってちょっと子どもたちとの時間とは違う、大人の男性女性のシーンになっている、というタッチもあります」と緩急取り混ぜた撮影スタイルの魅力を語った。

 2020年という苦難の年に新ドラマに取り組むことになった生田と吉瀬。心境を聞かれた生田は「ぼくたちの仕事は同じ時間に会社に通勤して同じ同僚がいて、ということではなくて、数か月に1回関わる人が変わるんですよ。毎回クラス替えが起きるといいますか。若い俳優さんからベテランの俳優さんまで大御所の監督、新人の監督とか、いろんなパターンの方々がいるので、全員が新しい気持ちで入って来る。毎回、毎回、新鮮な気持ち、同じスタート地点に立てるという感覚があります」と気持ちも新た。

 新型コロナウイルス禍については「2020年は大変な年になって、ぼく自身も舞台や映画がなくなったりいろんなことがありましたが、改めてぼくたちがやっている仕事は、いの一番で切られてしまう不要不急の存在なんだなと思いながらも、長い間、人間の歴史と同じ分だけ、文化、エンターテインメントが人々を癒して来たんだなと感じました。そういう意味ではいろいろな媒体がある中でテレビはリーチが長い媒体で、日本の隅々まで届くメディア。まったく意識していないといえばうそになりますが、まずは自分たちが楽しみながら、ふとテレビをつけるとかわいらしい家族が和気あいあいとやっていて、『明日も仕事頑張ろうかな』『宿題も頑張るか』と思ってくれたらいいなと思います」と視聴者に元気を与えることを約束した。

 吉瀬は「率直にいって久しぶりに斗真くんに会えるというのがうれしかったし、他のキャストの方とはあまりご一緒したことなかったので、そこが唯一安心の材料でした」と再会を喜び、「役柄もやったことのない分野だったので不安も大きかったですが、この作品に入れるのは本当にありがたいと思いました。ホームコメディーですが、家族一人ひとりが悩んで、自分自身と闘う。斗真くんがとくにそうなんですが、心の格闘が面白い。自分にも反映できるから『自分もそういうことあるよな』とクスクス笑えたりほっこりできる部分も多い。突拍子もない妄想も出てきますが、それを見て今の時代のことをちょっと忘れてドラマの世界に笑いながら入ってきてくれたら幸せですし、私たちも笑いをお届けできればいいな、という気持ちが今回はすごくあります」と気合十分。

 ステイホームで家族との時間が増えた人も多いはず。このドラマを通して家族や夫婦について勉強になったことを聞かれると生田は「吉瀬さんが演じる奈美というキャラクターはバリバリ自分で仕事をしている売れっ子の小説家なんですが、自分の夢をかなえている一方で、旦那さんをきちんとサポートする。つらいときは横にちょこんと座って『まあ、大変だけどさ、頑張ろうよ。ここまで頑張ってきたんだしさ』って寄り添ってくれる理想的な奥さんだなと撮影しながら思ってますね。こんなふうに支えてもらったらうれしいだろうし、悩んでいることも忘れて『もう1回頑張ってみる』って言えるのかなぁ、と思ったりします」と理想の夫婦関係を語り、「福田さんもご家庭でそうなのかなと思います。だからフィクションとノンフィクションの中間をいっている感じがあります。すごくリアルだと思います」と脚本のオリジナリティーを強調した。

 吉瀬も「私も仕事をしているので、圭佑みたいな主人がいたらすごくいいなと思います。安心して自分が仕事できる、優しい声もかけてあげられる。(奈美は)家事ができないですが、役割分担が家庭にはあって、吉丸家も今はできている。この先は分かりませんが。役割分担ができているところに憧れます」と夫婦円満の秘訣を語る一方で、自身の家族については「そういうのがないわけではないですよ」と私生活の一端をポロリと明かし笑いを誘った。

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