アイドルグループ「ももいろクローバーZ」が2020年12月31日から21年1月1日にかけて、都内で開催した年越しライブイベント「第4回ももいろ歌合戦」で、俳優の尾上松也が初主演し、ももクロの百田夏菜子が初のヒロインを務める映画「すくってごらん」とのコラボレーション企画が実現した。初解禁となる劇中歌「この世界をうまく泳ぐなら」をデュエット。百田はピアノの生演奏も初披露した。

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　映画「すくってごらん」は、とある失敗で左遷されたプライドは高いがネガティブな銀マン・香芝誠(尾上)が、都会から遠く離れた地で出会った「金魚すくい」を通じて、思いもよらない成長をしていく物語。香芝がひとめぼれする美女・生駒吉乃を百田が演じる。

　今回のももいろ歌合戦は初の無観客開催となるも、“ニッポンの底力”をテーマに2020年を締めくくる数々の華やかなパフォーマンスで日本の大みそかを盛り上げた。映画とのコラボ企画として、尾上演じる香芝誠と、百田演じる生駒吉乃のスペシャルユニット「香芝誠・生駒吉乃」が大トリで登場。映画の衣装であるスーツと浴衣姿で、初解禁となる劇中歌「この世界をうまく泳ぐなら」をデュエットした。百田はこの映画で初めてピアノ演奏に挑戦し、素晴らしい演奏をみせているが、実際にこの曲をピアノ演奏するのは映画撮影以来1年半ぶりとなった。

　また、ももいろ歌合戦のために真壁幸紀監督が編集したディレクターズカット映像が歌と合わせて映し出され、2人の美しいハーモニーとともに映画の世界へ誘い、感動で包みこんだ。さらに、尾上が映画の公開日が3月12日に決定したこともサプライズ発表した。

　フィナーレでは、ももいろクローバーZら参加者たちと一緒に尾上松也も「三百六十五歩のマーチ」を合唱し、大盛況のうちに幕を閉じた。なお、ディレクターズカット映像は、お年玉企画として、公式SNSとYouTubeで正月三が日限定で公開されている。

　尾上は「大トリで百田夏菜子さんとデュエットし、本当に緊張しました。歌をフルで百田さんのピアノで歌うというのは直前に決まったので、時間がない中で百田さんは本当にご苦労なさったと思いますし、その成果には頭が下がります。その百田さんの頑張りに応えられる気持ちで歌おうと心がけました」と振り返り、「ストーリーや音楽だけではなく、映像美と音楽との融合という点にも注目して見ていただける作品になっていると思います」とアピールした。

　百田は「めちゃめちゃ緊張しましたが、松也さんの歌声が引っ張ってくれたので心強かったです。実は『すくってごらん』をきっかけにピアノを弾くようになって、音楽との向き合い方が変わりました。音楽の魅力が盛りだくさんで、原作の楽しさや映像の美しさ、いろんな角度から見ても、本当に新しい新感覚エンターテインメントになっています。何度でも見ていただきたい映画です」とコメントした。