女優の武田梨奈がオンライン取材会を行い、主演するBSテレ東のドラマ「ワカコ酒スペシャル 飛騨酒蔵めぐり」(前編12月29日、後編同30日、ともに午後11時)の見どころや作品への思いを明かした。OLの村崎ワカコ(武田)がさまざまな酒場をさすらい、一人酒を堪能する人気シリーズ。これまでシーズン5まで放送されてきたが今回は初の特番。ワカコが、岐阜・飛騨の酒蔵をめぐり、同地の日本酒とおいしい食を楽しむ内容。まずは番組の内容と飛騨の酒蔵めぐりをした感想を聞いた。

「今までは、ワカコが1人で飲みに出かけ『これは飲んでみたい』と心の声で物語が進んでいきましたが、今回は飛騨で出会った方やキャストの方も大勢いて、人と人との交流が多く描かれています。今までのワカコ酒の雰囲気を残しつつも、新しい『ワカコ酒』が見られると思います。歩いていける範囲にいくつもの酒蔵があり、同じ土地で、同じ水を使い、同じお米なのに、味が全く違い、風味も違い、感動的でした。酒蔵の人に聞くと『それぞれの蔵の人の思いと工夫で造られるものだから』と説明してくださり、インパクトが大きかったです」

　飛騨の数々の銘柄の日本酒を飲んだようだが、印象に残っている日本酒を尋ねるとすべておいしかったようで、その要因を分析してくれた。

「飛騨はお水がすごくおいしいです。飛騨の人たちは水道水を毎日飲むとお聞きしたので、飲んでみました。そしたら、さらっとして確かにすごくおいしかったんです。水がおいしいから、おいしいお酒に仕上がると感じました。今回の作品では、結構な量のお酒を飲みましたが、全く酔いませんでした。おいしいお水のお酒は悪酔いしないと感じました」

　番組では酒だけでなく、酒を引き立てるおいしそうな料理も登場し、視聴者の食欲も誘う。今回の飛騨では、東京では、なかなか出会えない味もあったという。

「初めての出会い。これは東京にも来てほしいと思ったのが漬物ステーキです。白菜と大根などの漬物が鉄板の上に乗って出てきたんです。漬物ですが風味がバター。溶き卵がかけられていて、漬物の酸っぱさとバターと卵のまろやかさが相まって、何とも言えないおいしさ。はまりました。あとはトマトのお寿司も。見た目はマグロのようですが、美味しかったです」