株式会社インテージが「2020年売れたものランキング」トップ30を発表。新型コロナウイルス関連のカテゴリーが上位に並ぶ中、“鬼滅の刃”効果で玩具メーカー菓子が6位と躍進した。

　1位はマスクで、販売金額は前年比425％。インフルエンザ予防や花粉症対策として一定の需要がある一方、コロナ禍で2月～4月頃まで欠品が続くなど品不足が一時期、社会問題と化した。まさに今年を象徴するカテゴリーと言える。

　2位は殺菌消毒剤で302％と飛躍的な伸びを見せた。コロナ前とは比較にならないほど使用頻度も増え、新しい生活様式に欠かせないものとなっており、大きな市場が生まれている。

　コロナ関連が上位にランクインする中、異彩を放つのが6位の玩具メーカー菓子だ。玩具メーカーのおもちゃ付きの菓子が入るカテゴリーで原動力となったのは、いまや国民的ヒット作品とも言える「鬼滅の刃」関連の商品。大幅に販売金額を増やし、153％と伸長した。

　また、8位のプロテイン粉末が隠れたヒットカテゴリーで139％。特に女性を中心に購入する人が増加した。種類も大豆が主原料のソイプロテインが伸びており、コロナで外出や運動の機会などが減り、美容と健康をケアする層からの支持が大きかったようだ。その他では、食品関連や巣ごもり系カテゴリーも大幅増となっている。