僕青・吉本此那、初の選抜落ちは「人生で一番引きずった」 心の支えとなった柳堀花怜の存在
アイドルグループ・僕が見たかった青空(通称:僕青)が、9thシングル『僕は味方だ』を11月18日にリリースする。今作は青空組(選抜)に加え、雲組(非選抜)を「月華」と「B♡BBLE」に分け、グループ初の3チーム構成で活動。ENCOUNTでは、雲組-月華-にスポットを当てた連載企画を展開していく。今回、僕青の副リーダーで月華の柳堀花怜がインタビュアーとなり、メンバーの本音に迫っていく。第5回は、今作で初めて雲組として活動する吉本此那に話を聞いた。

【柳堀花怜の月華を堀り堀り(ぽりぽり)】第5回:吉本此那
アイドルグループ・僕が見たかった青空(通称:僕青)が、9thシングル『僕は味方だ』を11月18日にリリースする。今作は青空組(選抜)に加え、雲組(非選抜)を「月華」と「B♡BBLE」に分け、グループ初の3チーム構成で活動。ENCOUNTでは、雲組-月華-にスポットを当てた連載企画を展開していく。今回、僕青の副リーダーで月華の柳堀花怜がインタビュアーとなり、メンバーの本音に迫っていく。第5回は、今作で初めて雲組として活動する吉本此那に話を聞いた。(取材=柳堀花怜、構成=中村彰洋)
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乃木坂46の公式ライバルとして、2023年6月15日に結成された僕青。9thシングル期間は、雲組が月華とB♡BBLEに分かれ、チーム対抗戦を実施している。月華は、伊藤ゆず、萩原心花、長谷川稀未、宮腰友里亜、柳堀、吉本による6人組で、クールで大人な表情が魅力のチーム。第5回で登場する吉本とインタビュアーの柳堀は、ともに今作で初の選抜落ちを経験した。同じ境遇に置かれた2人だからこその本音を語り合った。
――柳堀です。本日はよろしくお願いします!
「あ、吉本です。お願いします(笑)」
――まずは、今の月華としての活動はどうですか?
「すごく楽しいです。最近は『月華でよかった』って思いながら過ごしてる。特別これが楽しいとかはないんだけど、全てにおいて安定してて、平和ですね」
――10月に月華公演の1回戦が終わったけど、ライブはどうだった?
「んー、87点! めっちゃ良かったんだけど、自分に対しても思う部分もあるし、やっぱりマイクのトラブルもあったから……」
――リアルな点数(笑)。曲前のあおりの時にマイク入ってなかったもんね。
「あのあおりは、めっちゃ力入れてたとこだったから、あの後も少し引きずっちゃったよ。今までこんなことなかったから、初めての感情。それぐらいあのライブに懸けてたから、悔しかった」
――私たちは、雲組での活動は初めてだけど、率直にどう思ってる?
「想像と全く違った。始まる前は、厳しいことをたくさん言われてメンタルもやられちゃうかなとか思ってたけど、全然そんなことなくて安心した」
――やっぱり雲組になったって聞いた時は悔しかった?
「悔しかったね。人生で一番引きずったし、一番泣いたかも。本当にいろいろ考えた。これまでも挫折することはあったけど、こんなに自分の将来について考えたのは初めてだった。それに、勝手に気まずい気持ちになって、青空の子たちと話せなくなっちゃったりもした。嫌いになったとかではなくて、本当に自分に悔しかった」
――これまでもポジションが下がったりすることはあったよね。
「その時も悔しかったけど、今回はそれの比にならないぐらいだった。とにかく自分が許せなくて、自分に腹が立った。完璧主義だからなのかもしれないけどね」
――なんでそこまで完璧を求めるの?
「好きだからこそ、歌もダンスも下手って思われたくないんだよね。だから、とことん極めていきたい」

雲組になって見つけた課題「自分とちゃんと向き合ってみよう」
――でも、そこから立ち直って今は活動しているわけじゃん。その理由は?
「スタッフさんたちとめっちゃ話し合って、自分の課題を見つけられたからかな。『月華で自分とちゃんと向き合ってみよう』って前向きになれた。今回は、パフォーマンスで自分を表現することと、MC力を課題にしていたからこそ、あおりがうまくいかなかったことが悔しかった」
――この前の公演はこれまでと全然違うなって思いながら見てたよ。
「本当に? でも、少人数だからやりやすいっていうのはあるかも。月華のみんなが優しいからこそできてるんだと思う。ありがたいよ。幸せなことです。でも、青空にいる子は青空にいる理由がちゃんとあるんだなって、雲組になってめっちゃ思ったかな」
――でも、それはもし青空組に戻ったとしても継続しないといけないよね。
「そうなの……。それはできないと思う(笑)。自分に自信がない。月華の居心地が良すぎる」
――え、ダメやん(笑)。でも、歌とダンスが全てではないし、それ以外の部分で特筆するものを作りたいとかは考えないの?
「そういうのがなかったから、雲組になったんだと思う。僕青に入る前から、歌とダンスはやっていたから、できて当たり前だと思われてると思うの。今回、マネジャーさんに『他に何か極めるものを探しなさい』って言われて。だから、自分についてめっちゃ考えたんだよね。もちろん自分に満足はいってないし、雲組になって、いっぱい踊る機会があるからこそ、もっとパフォーマンスも磨いていきたいとも思ってる」
――此那は、11月公開の映画『つりこまち』に出演したり、お芝居もやってるよね。
「お芝居は前からやりたかった。もっとお芝居をやりたいって思いは強くはなってるよ」
――実際にお芝居を経験してみてどう?
「『トップアイドル~生き残りを賭けたオーディション』(FOD、2025年8月)が初挑戦だったんだけど、あの時も挫折した。毎日泣いた。全部が初めてで、ハードスケジュールだったし、メンバーと離れての日々が大変だった。『もうお芝居一生やんない!』ってその時は思ったけど」
――此那の「もうやんない!」って言葉はよく聞きますけど……(笑)。そこからはどうやって立ち直ってるの?
「時間がたったら、またやりたいってなるんだよね。ドラマとかを見ていると、『あ、こんなふうに演じたい』って思ったりする。きれいな格好でレッドカーペットを歩くのとか憧れるんだよね」

中1からスクールレッスンの日々「将来は何になりたいんだろうって」
――今はアイドルとお芝居でどっちの方がやりたい気持ち強い?
「女優です! でも、もちろん僕青の活動も楽しいし、日々一生懸命だよ!」
――あ、女優なんだ(笑)。でも、此那はもともとがアイドル目指していたわけじゃないもんね。
「アイドルを全く知らずに入ったから、今でも『なんでここにいるんだろう』って思うことがある。中1でエイベックスの『キラチャレ』ってオーディションを受けて、事務所に入って、歌やダンス、ウォーキングとかのレッスンをしてたけど、その頃から『将来は何になりたいんだろう』って思いながら生きてきた」
――なんでそのオーディションを受けたの?
「地元の金沢で友達がスクールに通っていて、此那もそこに所属してたんよ。ママの影響で安室(奈美恵)ちゃんに憧れて、髪型をまねしてた。私の原点は安室ちゃん。だから歌やダンスに興味もあったの。それで、そのスクールのみんなでオーディションを受けたのがきっかけだった」
――でも、此那もやりたいって気持ちはあったんだよね?
「将来の夢がなかったから、やり続けながら見つけようって思ってたんだと思う。何回もスクールをやめたいってママとけんかもしたよ。でも、今はやっててよかったって思ってる。あそこでやめてたら、地元から出てないだろうし、今も仕事に悩んでたんじゃないかなって思う」
――僕青のオーディションも受けるかどうか迷ってたんでしょ?
「ママが応募しようとしてて、『絶対やらないから!』って怒ったこともあった。でも結局応募してて、ある日学校終わって携帯開いたら『審査受かったから東京行くよ!』って連絡入ってた」
――東京は3次審査だったから、そこまではちゃんと受けてたんだ?
「2次は大阪開催だったから『お好み焼き食べれる~』って感覚だった(笑)。3次の時も学校の体力テストで1000メートル走を走らないといけない日とかぶってて……」
――もしかして……(笑)。
「それが嫌だったから、オーディションに行った(笑)」
――でも、4次審査の時には泣きながら本を読んでなかった?
「なんで泣いてたんだろう……。たぶん今まで応援してくれたママや家族のことを思い出して泣いてたんだと思う。中1から部活にも入らずレッスンばっかで、今まで普通の学生生活を送ったことがないんだよね。当時はコロナ禍だったから、家に帰って、歌もダンスも携帯を使いながらで、土日は1人で東京でのレッスンに通ってた。そういうことを思い出してたんだと思う」
――合格した時はどんな心境だったの?
「アイドルになれてうれしいとかは、その時はまだ考えられなかった。合格して2週間後にはすぐ上京しなきゃいけなくて、本当に一人行動が全くできない人だったから、『なんで一人で東京行かなきゃいけないの』って思ってた。家族や地元のことばかり考えてた」

柳堀と“共有”してきた僕青での日々、選抜発表は「花怜のことばっか気にしてた」
――実際に僕青になってみてどう? 此那はデビュー当時からいいポジションをもらえてたと思うけど。
「どこがいいポジションとか、全く分からなかったから、うれしい気持ちとかはなかった気がする。『へー、私はここなんだ』って。それまでのレッスンの延長感覚で、とにかく言われたことを言われた通りにこなしてたかな。初期の頃はもっと暗かったし、人にも興味なくて、今思うと本当に何も考えてなかったんだろうなって思う。2ndシングルで選抜制になってから、めっちゃ気にするようになったかな」
――私たちは、境遇がとても似ているわけですよ。青空組にいた時もポジションが近くてお互いに演技もしていて、今回は初めての雲組。僕青に入ってから、ほぼ同じ人生を歩んでいるわけですよ。
「うん。メンバーの中で一番近いかも。ほぼ一緒だよね」
――本当に全部を一番共有してると思うんですよ……。
「おっ、泣きそうになってる!」
――危ない危ない(笑)!
「でも、花怜がいてくれてマジで良かったって思ってる。今回の選抜発表って1人ずつ呼ばれて、それぞれのチームの部屋に入って待つ感じだったじゃん。めっちゃごめんだけど、ずっと『花怜来て、花怜来て』って思ってた。もちろん、ほかのメンバーが入ってきた時に『この子たちと一緒にできるんだな』とは思ってたけど、それよりも『花怜まだ呼ばれてないかな、青空組なのかな』とか、ずっと花怜のことばっか気にしてた」
――でも、私も部屋に入る瞬間に「此那いるかな」って思ってたよ(笑)。
「メンバーみんな仲はいいけど、その中でも花怜が一番話しやすいんだよね。だから今回、月華で一緒に活動してくれて本当に助かってる。花怜がいるからやれてるんだと思う」
――本当? でも、私もちょっとその節あるよ。ここまでいろんなことがあったと思うけど、やめずに頑張ってこれた理由はある?
「え、花怜がいたから(笑)。でも本当にメンバーが好き。もしこれで不仲だったら、絶対続けられてない。一人で上京してきて、東京に友達もいないから、頼れるのも話すのもメンバーだけ。最初の頃はアイドルが楽しいよりも、メンバーと一緒にいるのが楽しいから続けてたくらい。それに、応援してくれてるファンの方が本当に温かくて、ブログのコメントを読むことが生きがいになってる。うれしいことをたくさん言ってくれて、もっと頑張ろうって思う。だから今はアイドルが楽しいよ」
――そんな此那が僕青にいて貢献できているなって思うことはある?
「えー、ないと思う!」
――意識していることとかはないの?
「『これ言ったら嫌われるかな?』とかは気にするけど、いい意味でめっちゃ素でいるんだよね。此那って冷たくて怖そうって思われてると思うの。でも、そんなところも分かったうえでみんな仲良くしてくれてるわけじゃん。だって自分だったら、此那みたいな人間絶対に嫌だもん。動画で自分の姿を見ても、『え、こんなサバサバで冷たそうな対応してんの?』ってめっちゃ思う。だから、本当にありがたい。だったら『直せよ!』って感じなんだけどね(笑)」

月華公演を経て変化していった意識「自分の置かれた場所で自分にできることを全力で」
――サバサバで連絡先もすぐ消しちゃうからね。
「学校も卒業した瞬間にほとんど消しちゃった。だから、友達いないんだけど、この前、高校の同級生から事務所に手紙が届いたの。話したことある子で、応援してくれていて、私が選抜落ちしたことを励ましてくれる内容だった。その中で、『デビューの時に送ったLINEが今も既読がつかない』って書いてあって、すごく申し訳なくなった。でも、わざわざ手紙までくれたことが本当にうれしくて感動した」
――此那の今後の夢を教えて。
「俳優としては、地上波のドラマに出て知名度を上げたい。その時に人を魅了できるような、応援してくれる人を増やせるような演技をすることが目標。アイドルとしては、ただ上手に歌って踊っているだけだと見ていても面白くはないと思うから、みんなにはない雰囲気を出していきたい。『え? この子アイドルなの!?』って意外に思ってもらえるような唯一無二のアイドルになりたい」
――アイドルとお芝居は両立していくの?
「将来は女優さんとして活動していきたいっていう思いがあるから、できるなら両立していきたい。お仕事があるなら喜んでやります!」
――では、僕青としての夢を教えて。
「自分の置かれた場所で、自分にできることを全力で頑張る。今後どうなるか、何が起こるかは分からないけど、雲組公演が始まったら、めっちゃ楽しかったの。アイドルやってるからには、たくさん歌って踊りたいし、ファンの方の歓声もすごい大きくてうれしかった。だから、全員でもっと大きな会場でライブをやりたい。あとは、メンバーと大人になって、僕青じゃなくなっても、仲良くホームパーティーとかしたい。だって、みんなの今後がめっちゃ気になるもん」
――気になるよね。だから連絡先消さないでよ(笑)。最後に月華としての期間の目標を教えてください。
「まずは、自分の課題を達成すること。活動の中で自分らしさを見つけて、それを知ってもらうことが目標です。あとは、皆さんの目につくようなパフォーマンスができるように歌とダンスをめっちゃ頑張ります。青空ともB♡BBLEとも全く雰囲気の違う、月華の色を出して、満足して帰ってもらえるようなライブを作っていきたいです。演出もみんなで意見を出し合いながら、本当に一生懸命な真面目集団。本当に満足してもらえる自信がある。マジで月華本当にいいと思ってる。大好き!」
――頑張ろうね!
「うん!」
□吉本此那(よしもと・ここな)2005年12月5日、石川県出身。愛称「ここな」。2025年、FODショートドラマ『トップアイドル~生き残りを賭けたオーディション』で演技初挑戦し、初主演。26年11月27日公開の『つりこまち』で映画初出演するなど、俳優としても活躍中。9thシングルで初めて雲組に入り、-月華-として活動。グループのクールビューティー担当。同シングルの全員歌唱曲『でっかい夢』では、メインメンバー(センター)を務める。
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