卵巣がん闘病の市川由紀乃、かつらネタで会場沸かす「地毛と二刀流で」 レッツゴーよしまさと昭和歌謡コンサート
演歌歌手・市川由紀乃とものまねタレント・レッツゴーよしまさが26日、東京・足立区千住のシアター1010で「レッツゴー昭和歌謡コンサート」と題した公演を開催した。市川が、よしまさのYouTubeチャンネルを頻繁に視聴。よしまさが十八番の志村けんさんに限らず、演歌、歌謡曲の歌手をまねていることから、コラボを依頼して実現となった。約2時間30分の公演で満員約700人の観客は大喜び。2人で全国ツアーを展開する可能性が広がった。

市川のラブコールで実現、全国ツアーへ
演歌歌手・市川由紀乃とものまねタレント・レッツゴーよしまさが26日、東京・足立区千住のシアター1010で「レッツゴー昭和歌謡コンサート」と題した公演を開催した。市川が、よしまさのYouTubeチャンネルを頻繁に視聴。よしまさが十八番の志村けんさんに限らず、演歌、歌謡曲の歌手をまねていることから、コラボを依頼して実現となった。約2時間30分の公演で満員約700人の観客は大喜び。2人で全国ツアーを展開する可能性が広がった。(取材・文=柳田通斉)
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公演は2部構成。第1部「市川由紀乃スペシャルコンサート~大物ゲスト続々登場~」では、まずは市川が『雪恋華』『命咲かせて』とオリジナル曲を続けて披露した。高齢者を中心にした観客に向けて「お足元の悪い中、来ていただきありがとうございます」とあいさつし、「この後、大物ゲストにも来ていただきます。私もドキドキしています」などと期待を持たせた。
その後に『流氷波止場』『桟橋時雨』を歌唱すると、「大物ゲストの登場でございます。偉大な先輩でここに立たせていただけることを幸せに思います」と振り、上手(かみて)から美川憲一になり切ったよしまさがフットワーク軽く登場。美川の代表曲『さそり座の女』を歌い上げ、あいさつした。
「あらためまして美川憲一でございます。鳴りやまない拍手。ありがとうございます。お足元が悪い中、しぶとそうな皆さまに来ていただきうれしく思います(笑)」
美川の『柳ヶ瀬ブルース』を披露後には2人の掛け合いが始まった。
市川「美川先輩、今日はありがとうございます。その羽、素敵ですね」
よしまさ「いいでしょ。ブラジルから輸入したのよ」
市川「お体、大切にしてくださいね」
よしまさ「100歳まで歌うわよ~」
よしまさがはけた後は、市川が八代亜紀さんの『おんな港町』と島倉千代子さんの『人生いろいろ』を歌い、観客を楽しませた。続けて小林幸子の『おもいで酒』を歌い始めると、2番で「小林幸子先輩」に扮したよしまさが再登場した。
市川「ラスボス。日ごろからパワーをいただいています」
よしまさ「さっき、憲ちゃんとすれ違ったのよ」
ここで“ネタばらし”で市川がよしまさを紹介。あらためてあいさつしたよしまさは「レパートリーは100人ですが、似ているのは50人です」とオチをつけた。
よしまさは志村けんさんのものまねでブレイクしたことで知られるが、ステージでは、美川、小林のものまね、細川たかし、野口五郎らのものまねで美声を響かせ、元NHKのフリーアナウンサー・宮本隆治の声色で曲紹介もしてみせた。
2024年8月に卵巣がん闘病を公表した市川は、抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けたことも明かしている。この日もウィッグをつけてのステージで「かつら、ずれていませんか」と観客に聞いて笑わせる一幕もあった。その上で「髪の毛は順調に伸びています。これからはウィッグと地毛の二刀流でいかせていただきます」と笑顔で宣言してみせた。

コントも披露、見せた芸達者ぶり
第2部「スナックゆきの♪爆笑繁盛記『いい恋だな』」 では、スナックを舞台に市川が「ゆきのママ」になり切り、常連客役のよしまさとのコントを展開。着物からワンピースに着替えた市川が『DESIRE』(中森明菜)、『酔歌』(吉幾三)、よしまさが『よこはま・たそがれ』(五木ひろし)、『夜空』(五木ひろし)、『ギンギラギンにさりげなく』(近藤真彦)、『ドリフのズンドコ節』(ドリフターズ)など、昭和の名曲を披露し続けた。
設定では、つぶれそうなスナックの窮地を救うために、よしまさが有名人になり切って来店して、「有名人の来る店」と宣伝する作戦を実行。よしまさは、平成から活動する山内惠介、真田ナオキのものまねも披露しつつ、ゆきのママと爆笑トークを繰り広げた。
よしまさ扮する志村さんが来店した際には、市川が「あ~か~ま~む~し~」「な~ま~た~ま~ご~」と精力のつくお通しを出し続けた。これは志村さんとのコントで知られる研ナオコのせりふだ。
このコントについて、市川は「実はよしまささんが『おふたりのコントを(YouTubeで)見ておいた方がいいよ』と教えてくれたんです」と明かした。それを参考に研の独特な言い回しをマスターしていた。
よしまさは現在もアミューズメント系の会社員で、ものまねタレントとの二足のわらじを履いている。この日も有給休暇を取っての出演で「実は志村さんがスナックのカウンターのいすに座るポーズは、僕が行くスナックの常連客のポーズを参考にしました」と明かした。
公演の最後は、常連客に戻ったよしまさがママに愛を告白してハッピーエンド。2人と観客全員で『青春時代』(森田公一とトップギャラン)を合唱して大団円となった。市川の芸達者ぶりにも触れ、観客は大喜びだった。
終演後、よしまさは「本物のアーティストである市川さんからは、これからも本物の方の『心』というものを学びたいと思います。ぜひまた一緒に」と願った。
市川は吉本新喜劇や松竹新喜劇に出演するなど、喜劇の経験も豊富。「私は本来、人を笑わすことが大好きで、コメディエンヌも目指しています。歌のステージとは違った一面にも触れてもらえればと思いますし、またよしまささんと共演したいです」と実感を込めた。
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