元SKE48矢方美紀、25歳で乳がん…左胸全摘後は「見られたら恥ずかしい」 現在は「全摘しても私は私」

元SKE48で声優・タレントの矢方美紀が1日、都内で行われた「ピンクリボンフェスティバル2026 オープニングナイト」に登壇。25歳で乳がんと診断され、左胸の全摘手術を受けた当時を振り返ると共に、病気や自身の体との向き合い方の変化を語った。

イベントに登壇した矢方美紀【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登壇した矢方美紀【写真:ENCOUNT編集部】

温泉では人目が気になった時期も

 元SKE48で声優・タレントの矢方美紀が1日、都内で行われた「ピンクリボンフェスティバル2026 オープニングナイト」に登壇。25歳で乳がんと診断され、左胸の全摘手術を受けた当時を振り返ると共に、病気や自身の体との向き合い方の変化を語った。

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 現在34歳の矢方は、2018年に乳がんと診断された。発見のきっかけは、たまたま自宅で目にした乳がんに関するニュースだったという。

 当時は「乳がんという病気は知っていましたし、40代、50代になった時に検診を心がけなければ」と考えていたが、報道をきっかけに若年性乳がんを知る。「私の年齢でも乳がんになるんだと初めて知りまして。そこから『自分は大丈夫かな』と」と感じた時に、左胸を触ったところ硬いしこりを見つけた。

 しこりは「例えて言うとビー玉のようなもの」で、触っても動かなかったという。「乳がんかなっていうのは一瞬よぎりましたね」としながらも、痛みがなかったことで「自分の中で勝手に安心に変わってしまって」と回顧。その後、親しくしていた女性から「ちゃんと調べてきなさい」と背中を押され、病院を受診した。

 検査を経て乳がんと告知された際は「テレビで見ていたので、イメージ映像みたいな感じで、照明が落ちてスポットライトが当たって『乳がんです』みたいな」と想像していたという。しかし、実際は「全然そんなことなくて。明るい部屋で『治療していきましょう』とすぐに伝えられました」と明かす。頭の整理は追いつかなかったものの、「否定というよりは、これを受け入れて、どんな治療をしていけばいいのかなと考える方に切り替えていきましたね」と振り返った。

 当初はステージ1と説明されたが、その後の検査で左脇のリンパ節への転移が判明し、ステージ2Bと診断。左胸の全摘とリンパ節切除の手術を受け、その結果、ステージ3Aであることが分かった。その後、抗がん剤治療や放射線治療などを受け、現在もホルモン療法を続けているという。

 SKE48を卒業して約1年後の診断だった。「1年前はいろんなフリフリの衣装を着たり、マイクを持って歌ったり踊ったりしていましたが、がんになってしまうと、そういうことが一切できなくなるかなと思いました」と告白。治療による体調の変化に加え、脱毛や顔のむくみなど外見の変化もあり、「仕事が継続できるかなという不安」があったという。

 それでも、周囲には病気が判明した段階で状況を説明。「気持ちは元気なので、がんと分かったけど、メンタルも体も声も動くので、『ぜひ今後もお願いします』といろんなところで話したのを覚えています」と振り返った。

 また、左胸の全摘後には乳房再建も検討したという。さまざまな方法の説明を受ける中で「何が正しくて、何が自分に合っているのか分からなくなった時期もあった」と言い、まずは治療を優先。治療後に再建する選択肢もあると知り、ひとまず再建を見送った。

 その後、患者との交流や自身で情報を調べていく中で心境の変化も。「全摘をしたままでも間違いじゃない。全摘しても私は私だなと考えるようになりました」と明かした。

 大分県出身で温泉好きだったこともあり、当初は「人様に片胸がないと見られたら恥ずかしいな」と感じることもあったというが、時間と共に意識も変化。「気づいたら銭湯に私行ってるじゃないか」「1人で全然サウナにも行ってるじゃないか」と自身の変化を実感し、「自分の中で更新していくと、胸があってもなくても変わらないままでいれそう」と現在の心境を明かした。

 イベント後半には、2017年に乳がんが発覚し、全摘手術を経験した歌手の麻倉未稀も登壇。自身の体験を語ったほか、デビュー45周年を迎えた今年8月にリリースしたアルバム『My Soul~45th Anniversary』収録の『My Soul』や、代表曲『HERO』などを披露した。

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