「車が通るたびに大波小波」 冠水道路でまさかの被害 飼育メダカが流され…住民悲痛「見守るしかなかった」

「車が通るたびに大波小波が押し寄せて来ていました」──。9月8日、東海地方を大雨が襲い、各地で道路の冠水や浸水被害が発生した。走行する車が起こす“波”によって、軒先で飼われていたメダカ7~8匹が流されるというまさかの被害も。当時、現場では何が起きていたのか。当事者に詳しい状況を聞いた。

走行する車が起こす“波”でメダカがさらわれた…自宅前の防犯カメラが捉えた、決定的瞬間【写真:本人提供】
走行する車が起こす“波”でメダカがさらわれた…自宅前の防犯カメラが捉えた、決定的瞬間【写真:本人提供】

「気付いた時には膝下まで」豪雨で一変した自宅前

「車が通るたびに大波小波が押し寄せて来ていました」──。9月8日、東海地方を大雨が襲い、各地で道路の冠水や浸水被害が発生した。走行する車が起こす“波”によって、軒先で飼われていたメダカ7~8匹が流されるというまさかの被害も。当時、現場では何が起きていたのか。当事者に詳しい状況を聞いた。

「気が付いた時には膝下まで冠水していました。自宅、車共に浸水ギリギリのラインだったと思います」

 東海地方に住む女性は、普段は仕事に出ているが、この日はたまたま休みで自宅にいた。大雨による冠水が直撃し、肝を冷やした。

 2000年の東海豪雨でも同じような高さまで水が上がった経験がある。その後は側溝の工事で排水が改善し、ほとんど冠水することはなくなっていたという。だが、「今回はその時に匹敵する冠水だったので、東海豪雨より短時間に降ったのだと思っています」。想定外の被害だった。

 自宅は交差点沿い。当時、通行止めとなっている道路がある一方で、自宅に沿った道はバスやトラック、普通車などが走っていた。

「冠水を早く抜けたいので、スピードも出ていたと思います。車が通るたびに大波小波が押し寄せて来ていました」

 その波でメダカを飼っていた鉢がさらわれ、そのまま冠水している道路へ。傾いた鉢から、7~8匹が流されてしまった。

 鉢は駐車場に止めていた車の下に偶然引っかかり、残っていた水の中から1匹だけを救うことができた。

 周辺には店舗や土間のある住宅もあるといい、「車が通るたびにヒヤヒヤして見守るしかない状態でした。ひどい冠水時は道路全体を通行止めにしていただきたいと思いました」と振り返る。自宅周辺では植木鉢なども流されてしまった。その後回収したものの、「何がなくなっているのかは不明です」という。

 SNSで被害を報告すると、反響が広がった。女性は「はじめから冠水すると分かっていたら、対策はします」とした上で、当時の状況をこう強調する。「今回、本当にあっという間に水が上がって来たようで、気付くのも遅くどうすることもできなかったです」。

 一連の豪雨被害を巡り、道路冠水時の自動車の走行は大きな危険を伴うことが再認識された。また、車が走ることで生じる“波”が、住宅の設備や置物などに影響を及ぼすリスクも浮き彫りになったと言える。女性は今回の経験から、屋外に置く物の場所についても見直す必要性を感じたという。

「いつどこで同じような大雨が起きてもおかしくないです。今回、植木鉢もかなり流されてしまったので、ひとごとだと思わず、置き場所などに対策が必要だと痛感しました」と呼びかけた。

次のページへ (2/2) 【写真】車が通るたびに波が発生した様子
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