「とんでもないところに」 まさかのハチの巣にネット騒然、生き物好きのオーナーが下した決断とは
ちょっと久しぶりに乗ろうと思ったら、「うちの原付にアシナガバチ」。車体内側のスペースに立派な巣が出来上がった。SNS投稿は「俺も同じ状況」「これキッツイなww」など話題を呼んだ。実は意外な経緯もあったという。生き物が大好きな原付のオーナーが下した“決断”とは……。詳しい話を聞いた。

「これまで家族を含めて刺されたことは一度もありません」
ちょっと久しぶりに乗ろうと思ったら、「うちの原付にアシナガバチ」。車体内側のスペースに立派な巣が出来上がった。SNS投稿は「俺も同じ状況」「これキッツイなww」など話題を呼んだ。実は意外な経緯もあったという。生き物が大好きな原付のオーナーが下した“決断”とは……。詳しい話を聞いた。
フロントのポケット部分に、大きめの巣がどんと作られている。周りをたくさんのハチが囲っており、びっくりしてしまう光景だ。
「うちの原付にアシナガバチ たまにエンジンかけるぐらいだから警戒心無くしたのか、鍵さすときも接写するときも警戒せず」。建設関係の仕事に就き、生き物全般が好きだという投稿者の男性は、スレッズのアカウント(@10kozakura70)を通して、優しい書き方でハチの巣について報告した。
ちなみに、「爬虫(はちゅう)類や鳥、フェレットなどいろいろな生き物と暮らしています」。虫も大好きで、「生活に支障がない場所にできたハチの巣は、むやみに駆除せず、雨風を避けられるようにしながら見守ることもあります」という。
原付は自宅の駐車場に、自家用車の横に並べて止めている。もともと乗る頻度は月に1回程度だったが、今年3月頃、原付に巣を作り始めているのを発見した。「巣ができてからはハチたちを刺激しないよう、乗らずにたまにエンジンをかけるだけにしています(笑)」。
こんな経緯があるという。
「実はこのハチたちとは、巣の場所を少しずつ変えながら5年ほど共存しています。なので見つけた時は怖いというより、『今年はここに作るんやね』という感じでした(笑)。巣を作り始めた頃は、雨風の影響を受けにくいように原付の置き方を少し変えたりして、たまに芋虫を巣の近くに置いて“差し入れ”したりしています(笑)」
1か月ほど経過すると、ハチの数も増えて巣も大きくなった。「『おっ、増えとるやん』と成長を見守っていました。途中、自宅で育てていた芋虫までハチが運んでいるのを見つけて、『あっ、それはうちの芋虫やん(笑)』となったこともあります」と目を細める。
「そこまで怖い存在という感覚はありません」
巣の今後について、どのように考えているのか。
「今のところ駆除するつもりはなく、このまま見守る予定です。巣の場所を少しずつ変えながら5年ほど共存していますが、これまで家族を含めて刺されたことは一度もありません。子どもたちも普段から巣の近くを普通に歩いていますし、私自身は巣から10センチもないくらいの距離まで近付いて写真を撮ることもありますが、特に警戒されたり攻撃されたりすることもありません。こちらから刺激しなければ、ハチたちも特に気にしていないように感じています」
一般的にアシナガバチはおとなしい性格とされ、益虫の側面を持つことで知られている。ただ、人を刺すこともあるため、巣を刺激しないなどの注意が必要だ。
投稿者は「もちろん、人通りが多い場所など危険がある場合は対処する必要があると思いますが、うちの場合は生活に支障がないので、無理に駆除する必要はないかなと考えています。雨風が強く当たりそうな場所に巣を作った時は、できる範囲で雨風を避けられるようにもしています。2年前にはヤマトアシナガバチも来ていたので、去年も今年も『また来ないかな』と期待しているのですが、今のところ見かけていません。ちなみに妻だけは、5年たっても全く慣れていません(笑)」と話す。
投稿は反響を呼び、「ハチ動く時期だし刺されないように」「かき揚げかな?」「番犬ならぬ番蜂かと思いきや、人慣れしすぎてセキュリティにはならなさそう笑」「この子達スズメバチから途中で全滅させられる率が高いから、最近どんどん見つからないようにこの子達なりに考えてとんでもないところに作るんですよね」「アシナガ愛 仲間がここにもいらした」など、驚きに加えて、ユーモラスな反応もあった。
一連の反響を受けて、「投稿には『怖い』『よくそのままにしておけるね』といった反応もありましたが、自分としては5年ほど一緒にいるので、そこまで怖い存在という感覚はありません(笑)。アシナガバチは毛虫や芋虫などを捕まえてくれる益虫でもあります。実際、うちの庭では毛虫をほとんど見かけないので、『もしかしてこの子たちのおかげかな』と思っています。育てていた芋虫まで持っていかれた時は『それは違うやろ』と思いましたが(笑)」と投稿者。
別の場所でも巣を見つけており、引き続き見守っていくとのことだ。そのうえで、自然の生き物との共存について、「ハチなので、もちろん不用意に近づいたり刺激したりすることを勧めるつもりはありません。ただ、『ハチの巣がある=すぐ駆除しないといけない』というだけではなく、人に危険がない場所なら、こういう付き合い方もあるんだなと思ってもらえたらうれしいです」とメッセージを寄せた。
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