「えっ!こんなに安いの?」登山中に骨折→ヘリで搬送 男性に届いた請求書にネット驚愕
登山中の事故や遭難で動けなくなり、ヘリコプターで搬送される――。ニュースなどで時折目にする光景だが、実際に救助された場合、どれほどの費用負担が生じるのだろうか。白馬乗鞍岳で負傷し、県警ヘリで救助された男性が、救助費用の請求書を公開。「こんなに安いの?」と驚きの声が広がっている。当時の状況や救助の経緯について、本人に詳しく話を聞いた。

白馬乗鞍岳で転倒し歩行不能に 県警ヘリで救助「まさか自分が」
登山中の事故や遭難で動けなくなり、ヘリコプターで搬送される――。ニュースなどで時折目にする光景だが、実際に救助された場合、どれほどの費用負担が生じるのだろうか。白馬乗鞍岳で負傷し、県警ヘリで救助された男性が、救助費用の請求書を公開。「こんなに安いの?」と驚きの声が広がっている。当時の状況や救助の経緯について、本人に詳しく話を聞いた。
「ヘリ搬送された際の請求です ご参考まで」
5日、Xにこう投稿したのは「りょーすけ」(@ryo_suke_y_0315)さん。50代の男性で、登山歴は14年。夏山を中心に年間30座ほど登っているベテランだ。今回は白馬岳を目指し、初めて歩く栂池~白馬乗鞍岳~白馬大池~白馬岳のルートを予定していたという。
投稿に添えられた請求書の画像では、山岳遭難防止常駐隊員3人の救助手当として12万円、事務手数料として1万円、計13万円が請求されたことが確認できる。
これに対し、SNS上では「えっ!こんなに安いの?」「民間レスキューだと100万円超えるだろうけど、県警や消防のヘリだとこのくらいか」「めちゃくちゃ安い!10倍でも不思議じゃないくらい」などと驚きの声が集まった。
投稿者によると、登山中のアクシデントが起きたのは、白馬乗鞍岳から白馬大池へ向かう途中だった。
「下り切ったあたりで岩に左足を乗せた時に滑って転倒しました。30分程度休んだら動けるかなと思って待機しましたが、歩こうとしたら激痛で歩けませんでした」
白馬大池山荘が近かったため、通りかかった登山者に山荘へ伝えてもらうよう依頼。救急車などが入れない場所だったため、地上からヘリが要請された。真上に来たヘリからロープで引き上げられ、搬送されたという。救助に使われたのは長野県警のヘリだった。
事故当日は捻挫と診断されたものの、その後も腫れが引かなかったため地元の病院を受診。骨折していることが分かり、全治6週間と診断された。
投稿者は、これまでも遭難や救助のニュースを目にしながら登山を続けてきたが、実際に自分が救助される立場になるとは思っていなかったという。
「他人のレスキューや遭難のニュースを見て、『明日は我が身』と思いながら登山していましたが、まさか自分がという思いが強かったです」
救助に当たった人たちに対しては、「ただ感謝しかなかったですね」と振り返った。
なぜ13万円で済んだのか? 山岳救助費用の仕組み
山岳救助では、誰が救助に当たったかによって費用負担が異なる。長野県では、警察や消防による地上やヘリでの捜索・救助について、人命救助であることから遭難者本人に費用を請求していない。山岳医療救助機構の公式ホームページでは、警察・消防による救助では基本的に救助費用は請求されない一方、民間の救助隊や民間ヘリなどが出動すれば費用が発生する場合があると説明されている。また、条例で手数料を定めている自治体もある。
今回のケースでも、県警ヘリの費用は請求されていない。請求書に記載されているのは、民間人で構成される長野県山岳遭難防止常駐隊の隊員3人分の救助手当などだ。
同隊は8月21日、公式Xで「常駐隊は民間人で構成される救助機関であり、出動には救助費用が発生します」と説明。今年度の夏山期間中について、遭難1件当たりの費用は平均約20万円とし、「高額なケースでは2日間で80万円以上の請求となった事案もありました。万が一の場合に備えて、必ず山岳保険に加入していただくようお願いいたします」と呼びかけている。
投稿者は今回の金額について、事前にネットで調べていたため「想定内でした」と話す。
「登山道上で捜索はなく、晴天無風でした。場所や天候によっても変わってくると思います。費用は安いか高いかと言われたら、安いのかなと思います」
投稿者は請求書を公開したことについて、「こういう費用は知られていないことが多いので、多くの登山者の参考になればと思い投稿しました」としたうえで、「今回は13万円で済んでいますが、状況によってはさらに加算されますので、山岳保険に加入して楽しく登山してほしいと思います」と呼びかけた。
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