家屋で泥水が滝のように…変わり果てた姿にがく然 「山から変な音が」豪雨被害、緊迫の一部始終

家屋の中で延々と、泥水が滝のように流れ落ちる。自然の猛威に言葉を失った。全国各地で豪雨災害が広がる中、8月下旬に発生した石川・富山の大雨被害。富山・氷見市在住の被災者が、SNSを通じて自宅の被災状況を動画と共に報告し、多くの反響が寄せられた。いったい何があったのか。詳細を聞いた。

富山豪雨の被災地で発生した家屋への土砂災害【写真:投稿者提供】
富山豪雨の被災地で発生した家屋への土砂災害【写真:投稿者提供】

石川・富山の大雨被害 氷見市の被災者

 家屋の中で延々と、泥水が滝のように流れ落ちる。自然の猛威に言葉を失った。全国各地で豪雨災害が広がる中、8月下旬に発生した石川・富山の大雨被害。富山・氷見市在住の被災者が、SNSを通じて自宅の被災状況を動画と共に報告し、多くの反響が寄せられた。いったい何があったのか。詳細を聞いた。

「家終わりました。 #チョコレート工場 #そんなこと言ってる場合じゃない」

 8月27日に氷見市内の被災地から投稿したのは、会社員でプロボウラーでもあるサムレスくん(@jeep_bowling)さん。現地の状況を知らせる投稿では、玄関に大量の茶色い泥水が流れ続ける動画が添えられた。ショッキングな映像に、「大丈夫ですか」「身の安全第一に」「どうかご安全になさってください」など、投稿者の身を案じる声が多数寄せられた。

 投稿された当日、石川県と富山県では線状降水帯が発生し、気象庁が石川・羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町、富山・氷見市の5市町にレベル5大雨特別警報を発表。土砂崩れによる道路の寸断で集落の孤立なども発生し、多くの住民が不安を募らせた。

 サムレスくんさんによると、当日は夜勤の出勤中に父親から動画が送られてきたという。自宅には母屋と離れがあり、「父からの動画では、雨によって土砂崩れが起きた家の裏山から、母屋に大量の泥水が流れ込む様子が映っていました。両親は1階が車庫になっている離れに住んでいるので無事でしたが『山から変な音がした』と察知して、祖父が暮らす母屋に行ったところ、1階にすでに泥水が流れ込んでいたようです」と当時の緊迫した状況を伝える。

 祖父は母屋の2階で暮らしており、その後は自力で避難したため事なきを得たという。サムレスくんさんをはじめ家族は全員無事だというが、原状回復に苦労しているという。「母屋にたい積した泥は親戚の協力もあり、片付けを進めています。窓を突き破って土砂が流れ込んでいる箇所もあり、コンクリートパネルなどで応急処置としてふさぎました。ただ、人の手ではどうしようもない箇所もあり、母屋の一部は雨ざらしになりました。家財を別の場所に移すのも、時間がかかりそうです。現在は土建業者も動いてくださり、少しずつ土砂も片付いております」と、現状を説明する。

 投稿自体は「親しいボウリング仲間などに向けたなにげないものでしたが、多くの反響、ご心配のお言葉を全国の皆様からいただけると思っていませんでした」という、サムレスくんさん。

 改めて、「全国各地で発生する豪雨災害の対策になれば」と投稿に込めた思いを明かしてくれた。突然の荒天によって“いつ誰が災害に見舞われるのか分からない”昨今、今回の投稿は防災意識の重要性をありありと伝えていた。

次のページへ (2/2) 【動画】石川・富山豪雨での被災地のリアルな光景
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