岩井俊二監督、『スワロウテイル』は「今のキャリアの出発点」 メンバー再集結に「それなりに満身創痍(笑)」

岩井俊二監督、ミュージシャンのChara、俳優の三上博史、伊藤歩が4日、都内で行われた映画『スワロウテイル 4K リマスター』の公開記念舞台あいさつに登壇し、それぞれが同作にまつわるトークを展開した。

舞台あいさつに登壇した岩井俊二監督【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登壇した岩井俊二監督【写真:ENCOUNT編集部】

Chara、三上博史、伊藤歩も登壇

 岩井俊二監督、ミュージシャンのChara、俳優の三上博史、伊藤歩が4日、都内で行われた映画『スワロウテイル 4K リマスター』の公開記念舞台あいさつに登壇し、それぞれが同作にまつわるトークを展開した。

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 同作をめぐっては、音楽監督・小林武史氏が手がけた劇中バンド「YEN TOWN BAND」による主題歌『Swallowtail Butterfly ?あいのうた?』やアルバム『MONTAGE』は大ヒットを記録。劇中の枠を超えて映画・音楽が融合した社会現象とも言える一大ムーブメントを巻き起こした。

 劇中でグリコを演じ、「YEN TOWN BAND」にボーカルとして参加したCharaは、左腕にギブスをはめて出席。30年前を振り返って「なんか懐かしいような、『本当に私だったの?』と(思う)。元気でここに立てると思っていなかった」と言い、「なんか忙しかった。考えて何か物を言う、という時間がなかったような。音楽制作で言うと、『この綱を、1回で渡らなければいけない……!』みたいなこともありながら、それぞれのプロが集まって、こだわりをいろいろ入れた」と述懐した。

 試写で泣きっぱなしだったというヒオ・フェイホン役の三上は「大げさではなく、撮影前のプリ段階から命がけだった。そういう、真正面から命をかけて、毎日やった思いが蘇ってきて、『こんなすごい映画に出れていたんだ』と思って、そこから自分の過去をすごい考えた。その時に、縁を持たなかった作品とか、縁を持った作品とか、いろんな作品があった。いつも『これでよかったのか』とずっと思ってきた。これを観た瞬間に『それでよかったんだ!』とやっと自己肯定できた。だから今がある」と語り、俳優業などを続ける「幸せな今の自分がある」とほほ笑んだ。

 アゲハ役の伊藤は「人生の中で、30年の時を経て舞台あいさつをまたさせていただけるのは初めて。本当に懐かしい思いというか、なんか不思議な思いがある」と言い、当時舞台あいさつを行った渋谷パンデオンでは「何をしゃべったのか覚えてない。もう46歳です」と笑った。

 岩井監督は、同作を「今のキャリアの出発点」と表現し、「30年前に、僕の無謀な旅に付き合ってもらうことになって、3人にはとても感謝している」とコメント。Charaたちを見て「30年ぶりにこの場所で集まって、皆元気で……ちょっとギブスしている人がいたり(笑)、僕も目の手術をやったりした。それなりに満身創痍(笑)。歩もストレートネックで」と笑った。

 同作は、江口洋介、アンディ・ホイ、渡部篤郎、山口智子、大塚寧々、桃井かおりといったそうそうたるキャストが集結し、英語・中国語・日本語が入り混じる混沌の世界に生きる者たちの輝きをエネルギッシュに描く。30年を経てもなお多くのファンに愛され続ける日本映画史・音楽史に残る伝説的プロジェクト。今回は岩井監督完全監修のもと、4Kリマスター化・Dolby Atmos化された。

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