「なぜ水がこんなに青いの?」 未解明の謎“仁淀ブルー” 小3が自由研究で挑んだ驚きの結果
高知県と愛媛県を流れる仁淀川は、神秘的な青色の水が「仁淀ブルー」と称され、多くの観光客を引き付けている。なぜこれほど青く見えるのか。さまざまな説があるものの、明確な理由はまだ解明されていない。そんな自然の謎に、小学3年生の女の子が夏休みの自由研究で挑み、SNS上で反響を呼んでいる。自由研究の成果を投稿した父親に詳しく話を聞いた。

「なぜ水がこんなに青いの?」小学3年生が自由研究で自然の謎に挑戦
高知県と愛媛県を流れる仁淀川は、神秘的な青色の水が「仁淀ブルー」と称され、多くの観光客を引き付けている。なぜこれほど青く見えるのか。さまざまな説があるものの、明確な理由はまだ解明されていない。そんな自然の謎に、小学3年生の女の子が夏休みの自由研究で挑み、SNS上で反響を呼んでいる。自由研究の成果を投稿した父親に詳しく話を聞いた。
「娘の自由研究は、高知県の仁淀ブルーに感動したので、川の水が青くなる理由を穴吹川や仁淀川で採取した緑色片岩を容器に入れて検証しました。実験は成功…!」
8月29日、こうXに投稿したのは「KSK@neuropsychiatry」(@ksktkht8)さん。40代の精神科医で、東京で妻と2人の子どもたちと暮らしている。自由研究に取り組んだのは小学3年生の娘だ。
父親は続けて、「結果としては、緑色片岩を入れた数によって水の色が青緑に変わりました。水の色が変わる原因としては水質や藻の量など様々な要因が関わっているものと思いますが、緑色片岩をはじめとする石の色が関係している可能性が示されました」と実験結果を報告した。
仁淀ブルー観光協議会によると、青く見える理由としては、不純物が少なく透明度の高い水では青い光が目立つこと、急な地形で流れが速く不純物がとどまりにくいこと、比較的水温が低く藻が繁殖しにくいことに加え、川底に多い青緑色の緑色片岩(緑色の鉱物を多く含んだ結晶片岩)も青さを際立たせる要因の一つと考えられているという。しかし理由は完全には分かっておらず、高知県公式の観光サイトでも「明確な理由はまだ解明されていない」とされている。
投稿は大きな反響を呼び、SNS上では「仁淀ブルーって聞いたことあったけど、そこから川の水が青くなる理由を調べるって発想がもう天才だよね」「娘さんすごすぎる!」「きれいだったで終わらず、実際に石を採取して仮説→実験→検証までやってるの、自由研究としてめちゃくちゃいい」などと、称賛と驚きの声が相次いだ。
なぜ小学3年生の女の子がこの難題に目を向けたのか。
父親によると、自身の実家が徳島県にあり、家族で毎年夏、四国随一の清流として知られる穴吹川で川遊びをしてきた。穴吹川の緑から青に見える水の美しさに親しんでいたが、今年8月に仁淀川を訪れたことで、娘の好奇心に火がついたという。
「透き通るような青さをたたえた水の色に親子ともども強く感動しました。娘が『なぜ仁淀川の水はこんなに青いの?』と疑問を持ったことがきっかけとなり、どうして川の色が場所によって異なるのかを調べてみたいと考えました」
緑色片岩を入れた水だけが青緑色に 3条件で比較実験
そこで目を付けたのが、両方の川で見つけた緑色片岩だった。「青石」とも呼ばれ、庭石などにも使われる。仁淀川水系の安居渓谷を訪れた際、緑色片岩が大量に転がっていることに子どもたちが気付き、「川に転がる石の色が水の青さに関係しているのでは」と考えた。
実験では透明な深めの瓶を用意し、「何も入れない」「白い石を入れる」「緑色片岩を入れる」という3条件を比較した。すると、緑色片岩を入れた容器の水だけが緑を帯びた青色に変わった。
父親は「水の色が青く見えるのには、藻の少なさ、水質、深さ、光の屈折、地形など、さまざまな条件があると思います」とした上で、今回の実験について「石の色により水の色の見え方が変わることを示すことができたと考えています」と話す。
自由研究は「青さ」の再現だけで終わらなかった。実験を通じ、娘は「どうやったら日本の川の水質を仁淀川のように維持できるのか」まで考えるようになったという。「日本が誇る美しい川を今後も守っていくことの大切さを肌で実感したようです」と父親は見る。
SNSでの予想外の反響の大きさには父親も驚いた。「大変好意的な意見を多数いただき、とてもうれしく思いました」。自身も研究者として普段は脳のメカニズムを調べているが、「ここまで大きな反響をいただくことはめったにありません」と笑う。
最後に、父親は娘の自由研究について、「今回、身近で感動したことに対して親子で実験に取り組めたことは貴重な経験になりました。自分が幼い頃から泳いでいた川の石を使って自由研究に取り組むことができ、親としてもうれしく思いました」と振り返った。
あなたの“気になる”を教えてください