高3の8月始動で早大に現役合格! 取材体験が生きた難題小論文&「英検準1級」の強み

2027年度大学入試に向けて、「勝負の夏」の真っ最中。ENCOUNTは、セント・フォースsprout所属の現役女子大生アナウンサーが「偏差値を上げた具体的な勉強法」「挫折を乗り越えたエピソード」をリアルに語る不定期連載「セント・フォースsproutアナ 合格へのメソッドと夢の軌跡」を展開している。第4回は、自己推薦入試(AO)で早稲田大社会科学部に合格した櫻井あすかアナが執筆を担当した。

テレビ東京系『知られざるガリバー』でレポートする櫻井あすかアナ【写真:事務所提供】
テレビ東京系『知られざるガリバー』でレポートする櫻井あすかアナ【写真:事務所提供】

連載「セント・フォースsproutアナ 合格へのメソッドと夢の軌跡」第4回

 2027年度大学入試に向けて、「勝負の夏」の真っ最中。ENCOUNTは、セント・フォースsprout所属の現役女子大生アナウンサーが「偏差値を上げた具体的な勉強法」「挫折を乗り越えたエピソード」をリアルに語る不定期連載「セント・フォースsproutアナ 合格へのメソッドと夢の軌跡」を展開している。第4回は、自己推薦入試(AO)で早稲田大社会科学部に合格した櫻井あすかアナが執筆を担当した。

 みなさん、こんにちは。早稲田大学社会科学部2年の櫻井あすかです。私は、全国自己推薦入学試験という総合型選抜で早稲田大学に進学しました。全国を7つのブロックに分け、高校在学時におけるさまざまな活動歴を基に自分自身を推薦し、それが「+αの個性」と評価され、評定や英語資格のスコア、小論文試験、面接で全国から選抜する方式です。

 私がこの入試方式を知ったのは、高校3年の8月に実施されたオープンキャンパスの時でした。それまでは一般入試に向けた勉強や、部活動などにも力をいれていました。

 早稲田大学にはずっと強い憧れを持っていました。歴史ある大きな大学であることはもちろん、そこで多彩な学びや多様な人々と出会える環境にひかれていたからです。また、中高6年間放送部に所属し、高2でNHK杯全国高校放送コンテスト優良賞、高3で全国高等学校総合文化祭優秀賞を受賞したことも踏まえ、当時から「アナウンサーになりたい」「アナウンサーを多く輩出してきた早稲田に行きたい」と思い続けていました。

 そして、オープンキャンパスに参加。それまでパンフレットでしか見たことがなかった広いキャンパスや、英語も飛び交う国際的な環境に心が躍りました。いろいろな学部の説明を聞いて回る中で、多様な分野を学際的に学べる社会科学部に強くひかれるとともに、「全国自己推薦」という入試方式があることを知りました。

「自分のこれまでの経験や実績を生かして、早稲田に合格するチャンスが増えるかもしれない!」

 そう思った瞬間から、私は一気に動き始めました。ただ、9月の出願まで残り1か月と少し。出願に必要となるのは、志望理由書、部活動や課外活動の活動記録報告書や英語資格のスコア証明書などでした。

 志望理由書は800字という限られた文字数で何を書いたらいいのか、どのように書けば大学に自分の思いが伝わるのか、何度も試行錯誤しながら作り上げていきました。最終的には、放送部で地域の方への取材、原稿作成、アナウンスに取り組んだ経験、そこで感じた「伝えること」の難しさを記しました。さらに、アナウンス技術だけでなく、早稲田大学でさまざまな分野を学ぶことで、知識やコミュニケーション力を身につけたいこと。実践的なフィールドワークなどを通して地域の魅力や課題を探究し、将来は地域の思いを国内外へ発信できるアナウンサーになりたい思いを書きました。

 高校在学時に取り組んだことについては、活動記録報告書に詳しく記載しました。放送部での実績以外では、東日本大震災の追悼式典での司会や全国高校野球選手権宮城県大会の開会式でのアナウンスなどを記し、提出しました。

 英語資格のスコア証明については、取得済みだった英検準1級のスコアを提出しました。私の英語の勉強法としては、オーディオブック(Amazon Audible)を活用して英語書籍の文を聴きながら、それを追いかけるように声に出すシャドーイングを行いました。最初は、音声についていくことだけでも精いっぱいで、聴き取れない部分もたくさんありました。それでも繰り返しているうちに、単語を一つずつ日本語に置き換えなくても、英語のまま意味が入ってくる感覚が少しずつ分かるようになりました。

 その他にも1日に100単語を通学のバスの中で暗記するほか、過去問を繰り返し解きました。過去問の英作文の添削や二次の面接練習は、ALT(外国語指導助手)の先生や、英語担当の先生に協力してもらいました。さらに、この勉強法で英語力が向上した結果、英語ディベートの全国大会にも出場することができました。全国自己推薦の出願資格では、英検をはじめTOEFLやTOEICなどの英語4技能テストに基準スコアが設けられていました。英検準1級を取得していたことは、自分の強みの一つになったと感じています。

 一次選考に通過すると、11月の二次選考では小論文と面接が待っています。小論文対策はそれまでは取り組んでいなかったので、参考書(小論文の完全ネタ本)、新聞、ニュースなどで知識を深める他、一般受験対策で通っていた塾に加え、小論文対策講座を受講することにしました。講座では、さまざまな社会問題のテーマに対応した書き方のテクニックを教えてもらいました。毎日のルーティンとして時間を計りながら、小論文を最低3本は書きました。新しいものだけではなく、添削後のリライトも丁寧に行ったことで、幅広い題材に対して制限時間内に要点を整理し、自分の言葉で小論文を作成できるようになりました。

練習で1日最低3本書いた小論文の原稿【写真:本人提供】
練習で1日最低3本書いた小論文の原稿【写真:本人提供】

準備万端の面接で伝えた「ワセダ愛」

 面接の対策には、両親の他、担任の先生、進路指導の先生、さらに校長先生まで付き合ってくださいました。なるべく多くの人と面接することで、あらゆる角度からの深掘りの質問に対応できるようになりました。そして、「どんな質問が来ても大丈夫」という自信にもつながりました。

 ただ、一次選考の結果発表は出願から約2か月後です。通過するかも分からない中で、「小論文や面接に時間を費やしていいのか」「一般受験に向けた勉強のボリュームを増やした方がいいのでは」と不安や葛藤もありました。そんな時には、早稲田大学のシラバス(授業計画)を見て、自分が入学した後のイメージを持ってモチベーションを高めていました。

 そして、11月に一次選考通過を知って安心したのも束の間、約1週間後には二次選考が行われました。2度目の早稲田大学への訪問。オープンキャンパスで訪れた憧れの大学にまた呼んでもらえた高揚感と入試に向けた緊張感がありました。

 いよいよ小論文の試験。テーマは「発展段階の異なる各国がカーボンニュートラルを実現するには」でした。私は高校時代、放送大会に向けた取材で宮城県の港町を訪れた際、海藻が吸収した二酸化炭素の量を「価値」として売買するカーボンクレジットの取り組みについてお話を伺っていました。試験問題を見た瞬間、かつて取材で聞いた話と、目の前のテーマが一本につながりました。

 面接は教授2名と約15分間で、私が早稲田大学社会科学部で学びたい理由や、大学への思いをしっかりと伝えることができました。そして、「二次選考では準備してきた全てを出し切れた。この試験でうまくいかなかったとしても、早稲田大学で学びたい」という思いが一層強くなり、一般受験に向けた勉強へすぐにシフトできました。

 迎えた合格発表の日、休み時間に学校でドキドキしながら合否を確認するとUCAROの画面には「合格」の文字が! 「本当に早稲田大学で学べるんだ」と実感し、涙があふれました。

 繰り返しになりますが、私は将来、自分自身で取材した地域の魅力や、そこで暮らす人々の思いを国内外へ届けられるアナウンサーになりたいと思っています。高校時代の取材を通して、外から見ているだけでは分からない、その地域で暮らす人だからこそ知っている魅力や課題があることを知りました。だからこそ、現場に足を運び、人の声に耳を傾け、背景まで理解した上で伝えることを大切にしたいです。早稲田で多様な学びと出会いを重ね、人と人、地域と世界をつなぐ伝え手を目指します。

□櫻井あすか(さくらい・あすか)2006年9月17日、宮城・仙台市生まれ。仙台市立の中高一貫校を経て、早稲田大社会科学部へ進学。趣味はミュージカル鑑賞、旅行、釣り。特技はダンス、ドッジボール、早口言葉。160センチ。血液型B。

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