全員50代トニセン、V6・少年隊ら・光GENJIらの名曲を激しくダンス&歌唱「最期まで看取って」【ライブレポ】

 元V6の3人組グループ・20th Century(略称・トニセン=坂本昌行、長野博、井ノ原快彦)が27日、28日の両日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで全国ツアー「20th Century Live Tour 2026 ~唄う人 踊る人~」東京公演を開催した。今月5日の福岡サンパレス公演からスタートした全8都市17公演の同ツアーでは、「歌い継ぐ、踊り継ぐ」をコンセプトに時代を超えて愛されるV6、少年隊、光GENJIらの名曲を披露している。ここでは、25曲を歌唱した28日昼公演をレポートする。

「20th Century Live Tour 2026 ~唄う人 踊る人~」を開催中の20th Century
「20th Century Live Tour 2026 ~唄う人 踊る人~」を開催中の20th Century

背中に年齢プリント…坂本「54」、長野「53」、井ノ原「50」

 元V6の3人組グループ・20th Century(略称・トニセン=坂本昌行、長野博、井ノ原快彦)が27日、28日の両日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで全国ツアー「20th Century Live Tour 2026 ~唄う人 踊る人~」東京公演を開催した。今月5日の福岡サンパレス公演からスタートした全8都市17公演の同ツアーでは、「歌い継ぐ、踊り継ぐ」をコンセプトに時代を超えて愛されるV6、少年隊、光GENJIらの名曲を披露している。ここでは、25曲を歌唱した28日昼公演をレポートする。(取材・文=幸田彩華)

 開演2分前。会場には自然と手拍子が響き渡り、色とりどりのペンライトが揺れ始めた。会場の熱気が高まる中、黒地にゴールドの装飾が映えるロングコート姿の3人がステージに登場した。

 1曲目、V6の『Supernova』からアクセル全開。50代とは思えないキレのあるダンスと安定感のある歌声で観客を圧倒した。続く『TAKE ME HIGHER』でボルテージをさらに引き上げると、その後もV6の楽曲を立て続けに披露し、会場を「トニセンワールド」へと引き込んだ。

 ステージにはダンサーに加え、ジュニアの青木滉平と長瀬結星も参加。最初のMCでは井ノ原が「ワンフー」と呼ばれるファンに2人を紹介。青木は「こんなに歌って踊れる50代を見たことがない青木滉平です。びっくりしています。1曲目からすごく踊られていて。僕もトニセンパパさんのようにかっこいい大人になるにはどうしたらいいのか、今日聞きたくて。20代の頃にやっていたことはありますか?」と質問を投げかけた。

 これに対し、坂本はしみじみと「デビューしました」。長野は「僕は1度(事務所を)離れて戻ってまいりました。専門学校に行ってました」と自身の異色の歩みを振り返った。

 また、井ノ原らと約30歳の年齢差がある長瀬は「井ノ原さんの呼び名がまだ定まっていなくて……」と告白。「『井ノ原さん』なのか、『井ノ原くん』なのか、それとも『イノッチ』なのか。社長もやられていた方なので……」と、接し方に戸惑っていることを明かした。

 会場から笑いが起きると、井ノ原は「もう、違うから大丈夫だよ。何でも好きに呼んで」と優しくフォロー。さらにこの日、23歳になった長瀬は、楽屋で坂本からバースデーソングを歌ってもらったエピソードも披露した。

 その後、20th Centuryはいすに腰掛けながら、V6のバラード曲『君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか』と『Feelin’ Alone』をしっとり歌い上げた。続いて上映されたVTRでは、歴代アーティストの衣装が保管される衣装部屋を3人が訪問。ライブ衣装を運搬する巨大な箱「衣装ボテ」の存在が紹介された後、実際にステージへ本物の衣装ボテが登場。扉が開くと衣装がずらり。客席からは歓声が上がった。

 そして、3人は少年隊の衣装にチェンジ。井ノ原の「お電話ちょうだい!」の掛け声を合図に『バラードのように眠れ』を歌い、踊った。マイクスタンドを使ったダイナミックな動きで、本家のごとく観客を魅了した。

 ステージ上では、生着替えも行われた。少年隊の『stripe blue』、光GENJIの『ガラスの十代』の際は、全身鏡を用いた演出や蛍光カラーのハンカチを使ったパフォーマンスなど、往年の演出が継承された。SMAPの『雪が降ってきた』では、バスケットボールを使った遊び心あふれる演出。J-FRIENDSの『明日が聴こえる』では、坂本が「まだまだ行くぜー!」と力強くあおり、会場の一体感をさらに高めた。

新曲『僕らが上書きする世界』も初披露

 ここまで披露した12曲はすべてトニセン以外の楽曲。井ノ原が「やっとトニセンの曲です!」と話すと、坂本も「誰のコンサートか分からないくらいだったね」と苦笑し、観客を笑わせた。

 この日配信スタートのファンクサウンドと軽快なグルーヴが印象的な新曲『僕らが上書きする世界』をスタンドマイクとともに初披露。振り付けは、TRFのSAMが担当した。

 続けて、衣装ボテからは、マスコットキャラクターのマピット(坂本)、ピピット(長野)、ヨピット(井ノ原)が登場。ライブ恒例のミニ舞台コーナーが始まった。劇団「ヨーロッパ企画」主宰の上田誠氏が脚本・構成を担当した今回の物語は、「笑顔を忘れてしまった架空の国」が舞台。助けを求められた3人は「俺たちに任せろ!」と意気込み、組体操の“三人扇”でポーズを決める。歌の力で人々に笑顔を取り戻していくストーリーが展開され、物語とライブが融合したトニセンらしいエンターテインメントで会場を盛り上げた。

 Coming Centuryの『夏のかけら』では、衣装の背中にそれぞれの年齢をプリント。坂本は「54」、長野は「53」、井ノ原は「50」と大きく記された。V6の『Can do! Can go!』では、おなじみのダンスと銀テープの発射。『サンキュー!ミュージック!』では、「少し先を歩く未来の自分」をテーマにした前向きなメッセージを届けながら、井ノ原らが1階客席へ降り、ファンとハイタッチを交わして感謝の思いを伝えた。

 アンコールでは、長野と井ノ原によるユニット・ながのーずの人気曲『俺たちの長野博』を歌唱。「ひろし!」コールが響き渡り、会場は笑顔で包まれた。その勢いのまま坂本のソロ曲『Shelter』へ。高い歌唱力と切れのあるダンスが堪能できるロックナンバーで、観客のボルテージを上げた。

 1997年9月10日にアルバム『ROAD』でCDデビューしたトニセン。来年の2027年には30周年イヤーを迎える。井ノ原はともに歩んできたファンにこう呼びかけた。

「昨年11月からV6のサブスクも解禁されて、自由に曲が聴けるようになりましたが、まだまだCDじゃないと聴けない曲もありますので、やっていけたらいいなと。懲りずにつなげていきますので、お互い健康でともにワーキャーしていきましょう」

 長野は「皆さんの空気を見る力、そういうところが本当に大好きです。『皆さんあって本当にコンサートが成り立ってるんだな』というのを毎回、感じております。来年トニセン30周年になります。『皆さんと一緒に歩んでいけたらうれしいな』と思います」と伝えた。

 坂本は「今日初めてのトニセンのコンサートをご覧になった方は、途中から『私は何を見ているのか』と思うことがあったかもしれませんが、これが我々のライブでございます(笑)」と言い、「初めからこういうことをやっていたわけじゃなく、こういうライブを楽しんでる皆さんがいらっしゃったからです。みなさん、責任を取って最期まで僕たちを看取ってください」とオチをつけた。

 ラストは、坂本が「(V6)6人にとっても大事な曲」といい、V6のラストオリジナルアルバム『STEP』に収録された楽曲『over』のアンサーソング『トビラ』を披露し、2時間13分にわたるステージは幕を閉じた。

次のページへ (2/2) 【写真】「20th Century Live Tour 2026 ~唄う人 踊る人~」東京公演ライブカット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください