女優の多部未華子が24日、都内で、公開中の主演映画「空に住む」(青山真治監督)の舞台あいさつを行った。両親の急死を受け止められず、喪失感のまま浮遊するように生きる女性が前に向かって歩き出そうとする姿を描く。イベントでは、共演の男性キャストの岩田剛典、鶴見辰吾、大森南朋らからサプライズの“リモート花束贈呈”も行われた。

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　多部は冒頭、「まさか、こんなに人がいるとは思わなかったのでうれしいです。みんな今日まで元気だったんだな。感謝です」と、ファンにあいさつした。また、演じた主人公について見習いたいことを紹介。「淡々としているけど、大事な時に出る底力。私も欲しい」と語った。

　その後、キャスト3人は作品にちなみ自身のモヤモヤを解消する方法も紹介。多部は「友人としゃべるに尽きます」と語ると、「モヤモヤが始まった瞬間から友達に連絡をして。だからモヤモヤ時間は短いです。すごいしゃべって電話を切って、解決していなくともスッキリします」と紹介した。逆にモヤモヤした友人の話を聞くことは「あまりないかも」と笑った。

　美村は「晴耕雨読というか、頭を使い過ぎても、体を使い過ぎてもだめで。頭だけ疲れている時は体を動かし、体が疲れている時は頭にいろんな物を入れると、私はバランスが整います」。岸は「いつも、どんな時も映画を見ます」と紹介した。

　イベントの終盤には、多部が共演の岩田の感想も紹介。台本に付箋がいっぱい貼ってあったとし、「すごくまじめな方。勉強熱心というか、私には無い部分をたくさん持っている方だと撮影前に思って焦りました」と語った。岩田からの花束には「うれしいです。びっくりしました」と感激していた。