78年前の沖縄に起きた事実が巨大な絵に 約20万人が命を落とした地上戦「戦争の本質に気付いて」
住宅街の上空を戦闘機が飛行していく。ごう音を響かせ離着陸が繰り返される米軍普天間飛行場(沖縄・宜野湾市)。隣接した「佐喜眞美術館」には、78年前に沖縄戦を体験した人たちの証言をもとに、戦場となった那覇市内で制作された「沖縄戦の図」(1984年)が展示されている。縦4メートル、横8.5メートルの絵が訴える声に耳を傾け、ドキュメンタリー映画『丸木位里(いり)・丸木俊(とし) 沖縄戦の図 全14部』を完成させた河邑厚徳監督は「感性に訴えかけてくる声を受け取ってほしい」と呼びかけている。