プロレスを愛する台湾の新世代作家・林育徳 三沢光晴さんへの“特別な感情”
プロレスがマイナーな地・台湾に、プロレスを愛する新世代作家がいる。“中華圏初”のプロレス小説「リングサイド」(小学館)の著者、林育徳(リン・ユゥダー)氏だ。同作は、三沢光晴さんの死と向き合った物語「ばあちゃんのエメラルド」など、日本の有名なプロレスラーも登場する全10編の連作短編集。台湾東部にある花蓮(かれん)がモデルとされる地方都市を舞台に、プロレスに魅せられた老若男女の人生ドラマが描かれている。彼はなぜ、台湾ではマイナーな娯楽であるプロレスに熱狂し、本作品を創作したのか。台湾のプロレス事情、プロレスへの愛をたっぷり語ってもらった。