ネット全盛の“今だからこそ”伝統力重視 「ジャンプ」グループが漫画家学校に取り組むワケ
漫画誌の代表格「週刊少年ジャンプ」(集英社)グループが、作家と編集者を講師に据えた漫画家育成事業「ジャンプの漫画学校」に取り組んでいる。講義に加え、編集者が仮担当として作品を作るための打ち合わせを重ね、卒業制作として漫画作品を発表するという実践的な内容で、9月に2年目の第2期が始まる。1968年に創刊し、数々の人気作を送り出してきたジャンプグループが培った経験や多様な成功例を、一般公募の作家に伝授する企画。そこには、ネット上で個人が作品を発表できる今だからこそ、編集者と作家の「二人三脚」で名作を生み出す“伝統力”を再認識し、漫画界全体を盛り上げたい思いがあるという。