「4000点超」エヴァンゲリオン大博覧会は魅力ぎっしり たっぷり楽しめる東京会場リポート

世界的シリーズ「エヴァンゲリオン」の“モノとコト”を集めた「EVANGELION CROSSING EXPO -エヴァンゲリオン大博覧会-」が、15日から東京・渋谷ヒカリエで開催スタートする。幅広い世代に人気を集め、文化の1つとも言えるエヴァの歴史と魅力を凝縮。最初期のフィギュアから発展したファッション、企業コラボグッズ、ファン垂涎のお宝までを集めた博覧会の醍醐味(だいごみ)に迫った。

激レアカー「エヴァンゲリオン オロチ」にびっくり【写真:ENCOUNT編集部】
激レアカー「エヴァンゲリオン オロチ」にびっくり【写真:ENCOUNT編集部】

グラウンドワークス神村靖宏氏が解説 UCC“エヴァ缶”や刀匠「ロンギヌスの槍」も

 世界的シリーズ「エヴァンゲリオン」の“モノとコト”を集めた「EVANGELION CROSSING EXPO -エヴァンゲリオン大博覧会-」が、15日から東京・渋谷ヒカリエで開催スタートする。幅広い世代に人気を集め、文化の1つとも言えるエヴァの歴史と魅力を凝縮。最初期のフィギュアから発展したファッション、企業コラボグッズ、ファン垂涎のお宝までを集めた博覧会の醍醐味(だいごみ)に迫った。(取材・文=吉原知也)

誰もがアッと驚く夢のタッグ…キャプテン翼とアノ人気ゲームのコラボが実現

 1995年にテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」が放送され社会現象に。2021年には「新劇場版」シリーズの集大成となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開されるなど、今年で27年を迎えたエヴァは、世界で愛され続けている。

 14日に行われた内覧会では、版権管理を担当する「株式会社グラウンドワークス」代表取締役の神村靖宏氏が解説を行った。元エヴァレーシング・レースクイーンで、エヴァインフォ公式レポーターを務める野呂陽菜も参加した。

 開幕前日を迎えて準備作業が進む会場には、新旧エヴァのプロダクトがぎっしり。神村氏は「テーマは、『エヴァのモノとコト』です。27年間、ライセンスに関わる皆さんの協力があって盛り上げてもらい、途切れることなく人気を維持することができました。エヴァは、フィギュアに限らず、ファッション、パチンコ、スーパーカーがあって、そしてレーシングチームも活動しています。楽しみ方の多様さというものを、見て楽しんでいただければ」とテーマについて語った。

 展示総数は公式では現状「4000点超」と発表されているが、神村氏は「それより増えていて、よく分からない(笑)。実はこれは倉庫から発掘したごくごく一部なんです。展示のために持ってきたものの3分の1。運び出しても、倉庫が減ったように見えないんですよ」と明かした。これまでのエヴァ関連のプロジェクト、コラボグッズがいかに幅広く、多岐にわたるかということがうかがえた。

 最初に作られた綾波レイのフィギュアをはじめ、プラモなど造形物がズラリ。「エヴァはフィギュアブームの一翼を担いました。二次元から三次元へ。エヴァのノウハウを通して進歩していったと理解しています」と神村氏。懐かしいUFOキャッチャーや、「初号機の暴走と大当たりのシンクロがいい」(神村氏)というパチンコ台などが目を引く。

 企業コラボ商品も目玉の1つだ。エヴァにとって最初の大規模な企業コラボとなった、97年のUCC上島珈琲株式会社「UCCミルクコーヒー」“エヴァ缶”のコレクションは圧巻。NTTドコモの“NERV特別仕様”携帯電話も飾ってある。それに、キティちゃんやシンカリオン、くまモン、ゴジラなどのキャラクターとのコラボの歩みを知ることもできる。

パチンコ台は「初号機の暴走と大当たりのシンクロがいい」という【写真:ENCOUNT編集部】
パチンコ台は「初号機の暴走と大当たりのシンクロがいい」という【写真:ENCOUNT編集部】

 物語の舞台のモデルとなった箱根の「箱根補完マップ」や、青森の「エヴァねぶた」(※東京会場限定)といった地域活性化の取り組みも紹介。JR西日本との「エヴァ新幹線」コーナーも設けられている。さらに、刀匠が作り上げた全長332センチの「ロンギヌスの槍」はインパクト抜群だ。

 エヴァのコラボはどこまでも拡大。モータースポーツ分野では「エヴァンゲリオン レーシング」が10年から活動している。レースクイーン衣装は、シンジ、レイ、アスカ、カヲル、マリの5キャラクターをモチーフにデザイン。アスカ衣装で活躍した野呂が、初号機カラーが施されたカワサキのバイクなどを紹介した。

 ここで、「最大の展示物」(神村氏)が登場。スーパーカー「エヴァンゲリオン オロチ」(光岡自動車)だ。スペシャルモデルで、数多いエヴァアイテムの中でも最高額の「1600万円」という。エヴァのメカニックデザイナーを務める山下いくと氏が塗装でカラーリングを手掛けた、世界でたった1台の超激レアカーだ。今回、抽選販売を通して購入したオーナーから借りて特別に展示しているという。東京会場限定とのことだ。

 日常に取り入れ、普段使いできることをテーマに掲げた公式ブランド「RADIO EVA(ラヂオエヴァ)」のおしゃれファッションも。物販コーナーはアイテム豊富で、エヴァの世界にどっぷり浸かることができそうだ。

 東京会場は、渋谷ヒカリエ9階・ヒカリエホール。2022年7月15日~8月26日まで、会期中無休。

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