【連載 ズバリ!近況】ラグビーW杯で再注目の松村雄基さんがイケメンでも独身貫くワケ

「他人の何倍も努力してちょうどいい」と謙虚だ【写真:山田隆】
「他人の何倍も努力してちょうどいい」と謙虚だ【写真:山田隆】

素顔は人見知りで不良役に同級生がビックリ!

ボクはもともと芸能界に興味はありませんでした。日中国交が正常化(1972年)され「これからは中国だ!」という中学校の先生の言葉に刺激を受け、「将来は外語大に行って中国語を勉強して、中国語の通訳や外交官になろう」と夢みていたんです。「岩波 日中辞典」を買ってNHKの中国語講座を聴き勉強していました。ワルどころか、中2~3年は生徒会長を務めてはいましたけどおとなしくて人見知りで、「スクール☆ウォーズ」で不良役やったときは、同級生がみんなビックリしていました。

中2のとき、今の社長にスカウトされました。社長は芸能界に興味を示さないボクが新鮮だったんでしょうね。一緒に暮らしていた祖母を口説き、ボクは「イヤになったら辞めればいい」と言う祖母の “鶴の一声”に従いました(笑)。士族の生まれでとても厳しく、一度決めたらトコトン、という人。そんな祖母に導かれ社長と出会い、それから40年超。今やアラ還ですが(笑)、共演者の方々、スタッフ、ファンを含め、つくづく出会いに恵まれたな、出会った方々に導いていただいたな、と思います。

禁煙し、朝4時起きでランニングをする努力家

舞台のお客様もファンもいつも温かく応援してくれて、ボクはその思いにこたえたい、自分の未熟さを克服したい、と努力する日々。具体的には健康、体力をキープしようと、舞台を始めた頃から時間のあるとき、公演期間中はほぼ毎日、朝4時頃に起き、5時から6時半まで走っています。家の近所の公園や、舞台で京都に行ったときは鴨川の川べりを走りながら舞台のセリフをそらんじたり、歌を歌ったり。そうすると、頭がスッキリしてリフレッシュするんですよ!

タバコは舞台を始めた30歳頃にやめました。お酒は気の置けない仲間――テレビ会社の人、プロ野球選手、スタントマン、自動車教習所の先生らと、たまにワイワイやるときに飲むぐらい。他人の何倍も努力してちょうどいいぐらいの人間なんで、できることは何でもしよう、と思っています。

楽しみといえば、茶道の時間。このうえなくエネルギーがチャージされます。20年以上前、自分でタウンページを開き、茶道教室を調べて通い始めました。お茶の先生はボクのことを最初はご存じなくて、「松村さんはどんなお仕事をしていらっしゃるんですか?」と聞かれました(笑)。今ではお茶のお仲間と一緒に、20~30人でボクの舞台を観に来てくれます。ボクは書道もやるんですけど、祖母が詩吟の先生だったので、“和”のものが子供の頃から身近にあっていいな、と思っていたんです。

「松村さんは私と結婚するんです」と熱烈ファンレターも

結婚はしていません。まったくご縁がなくて。若い頃はファンの方から、ずいぶんファンレターをいただきましたけどね。「松村さんは私と結婚するんです」と、なぜか断言されているお手紙とかを(笑)。ボクは仕事も結婚もご縁だと思うんです。で、結婚は……ドライな言い方ですけど、ご縁のなかのひとつの事象、形態だと思います。

この年になると、血の繋がった親兄弟でも、友達でも、恋人でも、誰かと思いを共有しても、それは永遠ではなくて、人はみな孤独。愛する人がいても、最終的には1人なんだなと思います。人生はその孤独を楽しむぐらいであるべきなんだと。そういうふうに自分を言い聞かせている……というと、なんか仏門に入っている人の言葉みたいなっちゃいますけどね(笑)。

□松村雄基(まつむら・ゆうき)1963年11月7日、東京・文京区生まれ。80年9月、ドラマ「生徒諸君!」(テレビ朝日)でデビュー。84年、「不良少女とよばれて」「泣き虫先生の7年戦争 スクール☆ウォーズ」(TBS)などで人気を博した。2019年11月20日~12月1日まで、俳優座劇場でミュージカル「Live Airline」出演。俳優業のほか書道にも打ち込み、95年、第17回東京書作展(東京新聞主催)で内閣総理大臣賞受賞。

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