来年1月8日に全国公開する、女優の井上真央主演映画「大コメ騒動」(本木克英監督)の本予告映像と主題歌が解禁となった。

　本作は102年前に富山で起こった「米騒動」の史実に基づき、そこで活躍したおかか(女房)たちにスポットを当てた“大痛快”エンターテインメント作品。

　井上は主人公の松浦いとを演じる。おかかたちのリーダーのおばば役に室井滋、いとの姑役に夏木マリなど豪華女優陣に加え、立川志の輔、柴田理恵など富山出身俳優も数多く出演。日々の暮らしを守るため、井戸端から沸き上がった女性たちの声が社会を大きく変えていく「笑いあり！　涙あり！」の実話で新年の幕開けにふさわしい1本となっている。

　今回解禁となった本予告は、おかかたちのパワフルな姿と、その裏側にある苦悩が映し出されている。コメの価格高騰に頭を悩ませるおかかたちの映像からスタートし、「女が動いたところで変わらんがやちゃ」とおかかたちをあしらうかのような男性のセリフが、当時の様子を色濃く表している。

　約60キロもある米俵を必死の形相で担ぎ運ぶおかかたちや、出稼ぎに旅立つ夫を涙をこらえて見送るいと、米屋に土下座する姿など、「毎日生きていくだけで精一杯」という言葉の通り、家族のために懸命に生きる姿が丁寧に描かれている。

　そして、主題歌は今年デビュー35周年を迎えた「米米CLUB」が本作のために書き下ろした「愛を米(こめ)て」。カールスモーキー石井とリーダーのBONは口をそろえて「感動しました！」と本作の感想を述べた。

　BONは「まさしく今のコロナ禍の時代、これからどうなるんだろうということにおいてもオーバーラップされて。一人一人がちゃんと真っすぐ前を向いていれば何とかなるんじゃないか、と元気をもらえる映画で、すごく良かったです」とコメント。

　石井は「女性が強いというのは身に染みているが、あそこまで強いとは！」と驚愕。「女性の強さはもう十分、映画で描かれているので(中略)、みんなを鼓舞するとか元気づけるとかそういうんじゃなくて、近寄ってて、肩をポンっと優しくたたいてあげたいな、そういう歌であってほしいなって思いました」と、主題歌に込めた思いを語った。

“日々の暮らしを守りたい”と願ったおかかたちの思いが、いかにしてあの「米騒動」へと発展したのか。来年1月8日の公開が待ち遠しい。