“付け焼き刃”状態でいきなりのメイン、鮮烈デビュー果たした17歳 奥平大兼の素顔とは

「自分にしかできないことをやりたい」と意気込んだ奥平大兼【写真:荒川祐史】
「自分にしかできないことをやりたい」と意気込んだ奥平大兼【写真:荒川祐史】

今後の活動へ抱負語る「早く役者として成長して、自分にしかできないことを」

「MOTHER マザー」では奔放なシングルマザーの息子役、今作「恋する母たち」では秀才ながら不登校の高校生役と、どこか陰のある役どころが続く奥平。もともとは「明るいお調子者タイプだった」というが、演技を始めたことで自身の性格にも変化が表れているという。

「クラスのなかでもふざけたり、どちらかというと中心にいるようなタイプだったんですが、『MOTHER マザー』をやってから暗くなっちゃって……(笑)。今は休み時間にもひっそりと本を読んだりしてて、友だちからも『お前マジで変わったな』と驚かれます」

 いわゆる“役に入り込む”タイプではなく、「自分というベースの上に役を重ねるような感じ。そのときの自分の思いや感情をせりふに乗せて言うように演技してます」と奥平。「MOTHER マザー」ではその演技が見事にハマったが「このやり方でずっと通用するとは思わない。今は自分が何が得意なのか、どういうことができるのかもわからないけど、いろいろな役をやってみて自分の武器を見つけたい。そのたびに性格が変わってたら、多重人格みたいになっちゃいますけど(笑)」と目標を語る。

 今回のドラマについては「今回の役も自分とかけ離れていて、自分としてはやりがいのある役。自分が成長できるいい役だと思っています。今回のドラマを成功させるだけで満足せず、この経験を次の作品にもつなげていけたら。早く役者として成長して、自分にしかできないことをやりたい」と奥平は意気込む。期待の若手実力派俳優の今後に注目だ。

□奥平大兼(おくだいら・だいけん) 2003年9月20日生まれ、東京都出身。中学時代、友人と渋谷に訪れたところをスカウトされる。初めてオーディションを受けた映画「MOTHER マザー」で主演としてデビュー。6歳~12歳まで空手を習い、全国大会で準優勝の腕前を誇る。趣味は音楽鑑賞、芸術鑑賞、映画鑑賞、ファッションなど。

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