「モンスト」初代プロツアー覇者のチームリーダーが描く2連覇へのロードマップ

スマホアプリゲーム「モンスターストライク」(モンスト)のゲームタイトルで、日本最大規模となるトーナメント形式のeスポーツ大会ツアー「モンスト プロツアー 2019-2020」が9日、東京ビッグサイト青海展示棟で開幕した。12の精鋭チームが出場する過酷なツアーで最も注目を集めるのは、昨年のプロツアーを制覇し初代王者となった「今池壁ドンズα」だ。

「今池壁ドンズα」のリーダー・なんとかキララEL選手(手前)が2連覇への意気込みを語った
「今池壁ドンズα」のリーダー・なんとかキララEL選手(手前)が2連覇への意気込みを語った

eスポーツ大会ツアー「モンスト プロツアー 2019-2020」 前年度覇者「今池壁ドンズα」なんとかキララEL選手インタビュー

 スマホアプリゲーム「モンスターストライク」(モンスト)のゲームタイトルで、日本最大規模となるトーナメント形式のeスポーツ大会ツアー「モンスト プロツアー 2019-2020」が9日、東京ビッグサイト青海展示棟で開幕した。12の精鋭チームが出場する過酷なツアーで最も注目を集めるのは、昨年のプロツアーを制覇し初代王者となった「今池壁ドンズα」だ。9日の開幕戦では王者の貫禄を見せつけ、「はなっぷ」「4Sleepers」「Cats」ら強豪チームを撃破して会心の開幕V。ツアー2連覇へ絶好のスタートを切り、賞金430 万円を獲得した。

 翌10日の第2戦は、開幕戦の勢いそのままに1回戦で「AliceWithAce」を撃破するも、準決勝で「アラブルズ」に敗れ3位という結果に。2大会を終え、ツアーファイナル出場権を争うポイント成績では、第2戦で優勝を飾った「GV」(53ポイント獲得)に続き、2位につけている(50ポイント獲得)。熱戦で幕を閉じた東京2連戦の興奮冷めやらぬ中、「今池壁ドンズα」のリーダー・なんとかキララEL選手に2連覇が懸かったツアーの展望を聞いた。

壁ドンズ2連覇に自信 ツアーで優勝する方法は「我々しか知りません」

――開幕戦・第2戦を終えて、手応えはどう感じていますか。

「点数で言うのであれば90点。両方優勝していれば100点なんですけど、優勝か、優勝じゃないかの2つだと思っていまして。もちろん総合ポイント制なので1ポイントでも多く稼ぎたいというのはあるんですけど、両方取るか、片方取るか、どっちも取れないか、3つだと思っています。1個取れたので90点といった感じです」

――ディフェンディングチャンピオンとしてのプレッシャーは。

「あまりないです。勝てると思っています。トーナメントは1回負けるとそこで終わりですが、プロツアーは名前の通りツアーですので、トータルで点数を稼いで、ツアーファイナルに勝ち進み、そこで優勝した人が覇者になります。なので、1回負けたごときでへこたれない。気持ちとしての戦略を持っていて、1個目で勝てて、上々なんじゃないかなと思っています。そういった経験を持っているチーム、ツアーで優勝したことがあるのは私たちだけなので、気持ちの面でどういう風にいたら勝てるかというのは、我々しか知りません」

――昨年のツアー制覇によって、チームや個人で変化したことはありますか。

「やはり長期の戦いにどうやって臨んでいけばいいか、ツアーといわれるもの、3か月4か月の戦いの勝ち方を知れたのは、大きかったです。ほかの11チームは知らないので。その自信が持てたこと。個人で変化したことは賞金でiPadを買ったとかですかね(笑)」

――国内最大規模、賞金総額は国内最大級1億円のビッグタイトルです。ツアーをどのように捉えて戦っていますか。

「賞金の総額が1億円であって、チームが全部勝っても1億円はもらえないんですよ。全部勝っても獲得できる賞金は約3000万円、それをチームの5人で分けて4か月という期間で割るので、1か月あたりで獲得できる額はしれてます。めちゃめちゃ稼げてサラリーマン1年分の年収くらい。小遣い稼ぎツアーだと思っています(笑)」

――リーダーとして、どのようにチームを引っ張っていますか。

「引っ張っているんでしょうかね?リーダー哲学かはわからないですが、メンバー同士でいろいろな意見が飛び交います。昔はああしたほうがいい、こうしたほうがいいといろいろ考えていましたけど、最近は言わせておけと思っています。僕はリーダーですが、チームの内交というより、外交が多いかも知れないです。応援してくださるファンのみなさんを含めて、一緒に勝ちたいと思っていて、その人たちにどうしたら楽しんでもらえるか、どうやったら満足してもらえるか。そういう部分はほかのメンバーより考えている気はします」

――連覇に向けて必要なものは。

「計画性です。ツアーファイナルは2月29日、かなり先です。年をまたぎますし、みんな別の仕事をしていますので、仕事で大きなトラブルが起こったりとか、何があるかわからない。そうなった時に、計画的に、最後優勝するためのロードマップといいますか、その描き方が上手であることが必要だと思っています」

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