「最初からクラウンにいっちゃった」30代で叶えた“最後はロールス・ロイス”の夢…初代愛車のその後は?
「最後に乗れれば……」。そんなあこがれを抱いてきた“夢の車”のオーナーになった。世界を代表するロールス・ロイス シルバー・スパーIII。自動車愛好家の男性オーナーは、まだ33歳というから驚きだ。会社員として働きながら、自ら立ち上げたIT系企業の経営もこなす多忙な日々。その原動力となっているのが、幼い頃から変わらぬ「車への愛」だ。

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「最後に乗れれば……」。そんなあこがれを抱いてきた“夢の車”のオーナーになった。世界を代表するロールス・ロイス シルバー・スパーIII。自動車愛好家の男性オーナーは、まだ33歳というから驚きだ。会社員として働きながら、自ら立ち上げたIT系企業の経営もこなす多忙な日々。その原動力となっているのが、幼い頃から変わらぬ「車への愛」だ。
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1994年式のシルバー・スパーIII。自分が生まれた頃に製造された名モデルだ。ずっと「この年代の車」に関心を持ってきたという。「自分が生まれた頃の車が大好きなんです。まだ1桁の年齢だった子どもの頃に街中を走っているのを見て、それで好きになっていきました」。幼少期に見かけた「四角い車」たちが、心に深く刻まれていった。
ロールス・ロイスへの道のりには、もう1台の重要な車があった。90年式のトヨタ・クラウンである。
話は大学時代までさかのぼる。学生時代のマイカー探し。当初狙っていたのは、古めのスバル・レガシィやBMW・3シリーズ。だが、なかなかいい個体に出会えずにいた。
大学で知り合った社会人入学の友人の言葉が、運命を変えた。「クラウン、どう? 買ってみたら?」。車に精通しているその友人からの勧めで、「いつかはクラウン」というキャッチコピーが懐かしいセダンをチョイスしたのだ。
「ひと目ぼれでした。僕、最初からクラウンにいっちゃったんですよ。友人たちからは当時、『お前、最初からクラウンじゃん』って言われて」と笑う。
愛車クラウンとは、10年以上を共に過ごした。「クラウンに乗っていると、ロールス・ロイスより全然話しかけられるんです(笑)。駐車場に止めたら、おじいちゃんが来て『これ何リッターだったっけ?』って」。街中で声をかけられることも多く、車を通じた人とのつながりを実感。メンテナンスを通じて、“旧車”への思いをどんどん深めていった。
クラウンを大切に乗り続けながらも、心の中にはずっとロールス・ロイスへのあこがれがあった。「最終的に乗れたらいいなと思っていたんです。ずっと欲しくて」。
昨年、これまた運命的な出会いが訪れる。理想のカラー「エイジアンブルー」で、状態のいい個体を見つけたのだ。「7、8年見続けていたんですけど、これだ! と思って。この色が出てきちゃったもので」。即決だった。昨年初めに、若くしてロールス・ロイスオーナーとなった。
クラウンはどうなった?
ちょっと気になるのが、相棒だったクラウンの“その後”だ。ロールス・ロイスを迎えるにあたり、重大な決断をしたという。「クラウンは今、大学時代に僕に勧めてくれたその友人が乗っています。彼に預けているんです」。気の置けない友達に託す形に。クラウンを通じた友情も続いているのだ。
ロールス・ロイスに乗って1年。魅力を実感する日々だ。「とにかく今の車にはない手作り感ですね。内装を挙げても、木も革も全部本物なんです」。高級感あふれるウッドパネルや上質なレザーシート。まさに職人の手仕事が詰まっている。
乗り心地も大満足。「運転しづらい」という前評判を聞いていたものの、長年クラウンに乗っていた経験が生きた。「スムーズに乗れています。左ハンドルも特に問題ないですね」。
現在、男性はロールス・ロイスのほかに、BMWのスポーツタイプなど5台ほどを並行して所有している。会社員として働きながら、起業家としても活躍。リモートワークが中心で、どこでも仕事ができる。時期によっては徹夜することも。昨年の年末も忙しかったという。
男性の人生観を聞くと、シンプルで力強い答えが返ってきた。「人生の自由イコール移動の自由だと、僕は思っているんです。車があると、自由に移動ができます。どこにいたとしても、出先で仕事ができるので、頑張って取り組めば大丈夫という考えでいます」。たくさんの愛車を維持するためにも、仕事にまい進するつもりだ。
ロールス・ロイスとの付き合いは、まだ始まったばかり。ロールス・ロイスとベントレーのオーナーたちで組織される『Rolls-Royce and Bentley Owners’ Club of Japan』に入会し、クラブの活動にも積極参加している。男性の決意は固い。「なんだかんだ、ずっと手放さないつもりです」。誇らしげに愛車を見つめた。
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