「給料の9割を愛車に」“クルマが恋人”で夜な夜な車中泊も…車好きの妻とかなえた規格外ウエディング

結婚のきっかけは人それぞれ。クルマが結んだ縁でゴールインを決めたカップルも少なくない。全国に約2800人の会員が在籍する「スープラオーナーズクラブ」の会長を務める男性もその一人。「クルマが恋人だった」という妻を射止めた経緯とは。

2台の愛車が並んだガーデンウエディングの様子【写真:本人提供】
2台の愛車が並んだガーデンウエディングの様子【写真:本人提供】

【愛車拝見#355】全国に約2800人の会員が在籍する、日本最大のスープラ愛好家団体

 結婚のきっかけは人それぞれ。クルマが結んだ縁でゴールインを決めたカップルも少なくない。全国に約2800人の会員が在籍する「スープラオーナーズクラブ」の会長を務める男性もその一人。「クルマが恋人だった」という妻を射止めた経緯とは。

 1997年に設立されたスープラオーナーの全国組織「スープラオーナーズクラブ」。北海道から九州まで8つの支部があり、各エリアでの活動の他、年に一度開催している全国ミーティングでは各地から300台あまりのスープラが一堂に集結する。まさしく日本最大のスープラ愛好家の集まりとなっている。

 男性は24歳の時に99年式スープラを購入。その後、スープラオーナーズクラブに入会、クラブオリジナルデザインというワイドボディーにカスタムした。「給料はほとんどカスタム費用に費やしてきました」と苦笑いを浮かべる。

「最初は自分仕様のクルマへカスタムするのが楽しかったのですが、段々とスープラ仲間の役に立ちたい・みんなが楽しめる場を作りたいと思うようになってきました」。当時、全国ミーティングは10年ほど開催されていなかったが、クラブの代表になってこれを再開させたいと意気込み、2017年に全国ミーティングを復活。19年からは3代目代表を務め、その後は毎年全国ミーティングを行うとともに、会員のためにさまざまなイベントを企画するなど精力的に活動を続けている。

 愛車はスープラの他にフェラーリも。「もし結婚したら、一般的に世の中の奥さんはフェラーリの購入を許してくれないだろう……」と考え、独身時代に購入したという2003年式後期型フェラーリ360モデナは、MT車で販売台数が極端に少ないという希少な逸品だ。

「結局はクルマに理解のある奥さんを選んだので、フェラーリも売らずに済んで私は幸せ者です。フェラーリ仲間の間でも、奥さんに内緒で維持している方が結構いるみたいですよ(笑)」

 趣味に理解ある人生の伴侶との出会いもまた、スープラオーナーズクラブでの活動がきっかけだ。妻は独身時代からスープラを2台所有していたといい「私の方が主人よりもスープラ愛が深い!」と自負する。「雑誌で見たスープラに一目惚れして、『絶対これに乗りたい!』と次の日から教習所に通って20歳で免許を取ったんです。スープラが好きすぎて、給料の9割は愛車につぎ込んでいました。一時期はスープラの中で寝泊りしていたくらい。本当にクルマが恋人でしたね」。夫顔負けのスープラ愛は筋金入りだ。

 当時、妻は青森在住ながら、関東や時には関西で開かれるオフ会にも自走で参加するほど、気合が入っていたという。二人はスープラを共通項にひかれ合い、いつの間にか結婚が決まっていたそう。

「結婚式では、どうしても式場にお互いの愛車も参列させたかったんです」

 クルマをガーデン内に入れられる式場を探すもなかなか見つからず、各地を巡ってやっと希望の広い式場を見つけたという。しかし、式場側は当然クルマを入れた挙式など想定外。最初は渋られたものの、担当者を説得し倒し、2台のスープラを並べたガーデンウエディングが実現した。「その後、我々と同じような式をやりたいという問い合わせが何件もあったそうで、今ではクルマ好き同志の結婚式がしばしば行われる式場になっていると聞きました」

 結婚後は2人で3台あったスープラを1台に集約。現在はスープラ、フェラーリの他、普段使いのベンツとヴェルファイアの合計4台を所有している。25年からはスープラオーナーズクラブに加え、妻が代表理事を務める一般社団法人日本スポーツカー協会を設立。スープラの枠を超えてスポーツカーの輪を広げる活動をしている。

「スポーツカーに乗る人がワクワク楽しめる場所をもっと提供していきたい。クルマが生んでくれた縁をもっと広げていくことが目標です」

 クルマ仲間に楽しみを提供していくため、今後もさまざまな取り組みを続けていくつもりだ。

次のページへ (2/2) 【写真】こだわりのスープラとフェラーリの細部
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